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今が旬のタケノコ。1年のうちで生のタケノコが味わえるのはほんの短い期間だ。タケノコは漢字では「筍」、竹かんむりに“旬”と書く。旬とは月の上旬、下旬の“旬”で、一旬は10日という意味。つまりタケノコは一旬、10日で竹になってしまうというところから「筍」が漢字の由来とも言われている。そりゃ大変、さっそく味わないと!ということでタケノコを調達することにした。
スーパーでタケノコを買うのは簡単。しかし、それじゃありがたみがない。そこで友人のタケノコ山にお邪魔してタケノコ掘り放題をさせてもらった。友人は竹が生えすぎて採ってもらうだけありがたいそうで、お互いハッピーなわけだ。素人で道具もなくスコップを持って出動。なかなか根元まで採れないが、それでも10本も収穫できた。
皮をむき、糠を入れた湯でゆでてアクを抜いてから、さあ料理開始。もちろん、スーパーでタケノコを買ってきたのなら、皮をむくところからでOK。何もスコップを振りまわして四苦八苦することはない。
タケノコと言えばタケノコご飯に、若竹煮、焼きタケノコなどが思い浮かぶ。それらの料理に必ずと言ってよいほど付いてくるのが山椒だ。そこでふと、「山椒香味油」という珍しい油をいただいたのを思い出し、これを使ってステーキを作ることにした。きっと旨いに違いない。日本酒はもちろん、ワインでも合いそうだ。
1. タケノコは根元の方を5mm程度の輪切り、穂先の方は縦に切る。切った時に白い粉のようなものがタケノコについているが、これはチロシンというアミノ酸なので洗わなくてOK。
2. フライパンを熱して山椒香味油を引き、熱くなったら①を入れて、焼き色がつくまで両面をしっかり焼く。山椒香味油は熱すると山椒の良い香りが漂っていかにもタケノコに合う。
3. しっかり焼けたら醤油、みりんを入れ、味をからませて出来上がり。
山椒香味油の香りとコク、タケノコのシャキシャキ感と少し焼き目が付いた香ばしさはなんとも言えない絶品。今の時期だけ味わえる生のタケノコの美味しさは群を抜いている。それにタケノコを焼くならにこの油に限る、と言えるぐらい山椒香味油はベストな組み合わせではないだろうか。野菜なのに食べごたえもあり、旬ものは灰汁も少なくどんな白ワインでもよく合うが、食べ応えのあるステーキになので辛口のすっきりしたワインでといきたい!
美味しいものをいただくにはそれなりの努力がいるが、この努力を惜しむことなく今が旬のタケノコはぜひ味わっていただきたい。
山椒香味油
山椒のさわやかな香りと刺激を楽しめる山椒香味油です
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。