居酒屋なぎさ亭(酒のアテ)

暑い夏がやってきた。ビールがおいしい季節だ。ビールとくれば、冬場なら鍋物やおでんという、なんとなくローカロリーなもので一杯やれるのだが、夏場は唐揚げ、フライドポテト、ピザ…と、そのアテはデブの素のオンパレードとなる。おいしいビールは飲みたし、されど体重計は怖しと、いつも逡巡するのである。
イタリアで一時、乾燥しらたきの”ZEN PASTA“(ゼンパスタ)がブームになった。なんでも荷造りの緩衝材がわりに日本からイタリアに送られて、パスタ代わりに使ったのが発端だという。当然のことながらパスタの1/5のカロリーで満足感が得られると大人気だったそうだ。
しらたきといえばローカロリーの他に食物繊維の一種、グルコマンナンも豊富。女性にはうれしい食材だ。昔から我が家では、しらたきを油で炒めてきんぴら風にする料理があって、これをごはんにのせて食べるのが大好きなおかずだった。
今回はこれを大人向けにピリ辛にアレンジして、酒のアテとしてご紹介したい。
しらたきのピリ辛きんぴらの作り方
しらたきとひと口に言っても、黒コンニャク色をしたもの、真っ白なもの、太め、細めといろいろだ。色は何でもよいが、できるだけ細くて締まっているものを選ぼう。太いのは水っぽ過ぎて味がしみにくく、炒めた時のシコシコ感も薄いからだ。しらたき500gは多いように感じるが、炒めて水分を飛ばすとカサが減るので、このぐらいは欲しいところだ。
【材料】
- しらたき:500g
- 濃縮つゆ:大さじ2(3倍濃縮の場合)
- 水:大さじ2
- オリーブオイル:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 鷹の爪:1本
- 白ごま:適宜
- 小ねぎ:適宜

【作り方】
1.しらたきは5分ぐらいゆでてから、ザルに上げて水を切っておく。
2.鷹の爪の種を抜き、5mm程度の輪切りにする。濃縮つゆ、水、みりんを合わせておく。
3.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、2を入れて辛みが出るまで1分程度弱火で熱する。

4.1をフライパンに入れて炒め始める。しらたきはできるだけ水分を飛ばした方が、できあがりの味も食感も違うので、ここは10分ぐらい中火で炒める。焦げ付くことはないので大丈夫。

5.しらたきの水分が飛んでくると、しらたきが縮れて「チリチリ」という音がし始める。この音がしたら合わせておいたつゆを投入して、さらに水分がなくなるまで炒める。

6.水分がなくなってきたら白ごまを入れて混ぜてできあがり。器に盛り、小ねぎの小口切りをのせる。

冷たくしてもおいしいきんぴら
このしらたきのピリ辛きんぴらは、冷蔵庫に入れてキンキンに冷たくしてから翌日食べると、一層おいしい夏のおつまみになる。オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルを使えば、冷やしても油臭くなくさっぱりといただける。材料がシンプルな分、オイルにはこだわりたい。
今回使ったエキストラバージンオリーブオイル
写真を触ると360度回転できます
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
南イタリア・プーリア州の単一農園で、100%有機オリーブ果実を使用して栽培から搾油まで一括管理して作られたオリーブオイル。 搾りたての有機エキストラバージンオリーブオイルです。
