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食まわり、キッチンまわりのグッズを企画し、あわよくば商品化を期待するコーナー!
今回は「キッチンフック」で、ご機嫌伺おうと思っとります。
舌長族、集まれ
突然ですが、「キッチンフック」を自作したいと思ったことはありませんか?私はあります、あるんです。
というか「フック」全般って、手作り勢から見ても魅力的なアイテムの一つ、のような気がするんですね。何かやってやろうと思わせるものがある。
さてここはキッチンまわりのグッズを企画する場。キッチンフック、例えばうちではこんな光景が広がっております。
無印の、ごくごくシンプルなフックです。これはこれで良し。日々是好日。
しかし、ここはひとつ遊んでみたくなります。それも、みんな大好き「動物」テーマで。
そこで、こんなフックを考えました。毎度おなじみ軽〜いラフ画を、ペペッと上げてみますね。
意外となかった「ベロに特徴のある動物シリーズ」。カメレオン、アリクイ、そしてキリンと、舌を出すありさまがとても印象的な御三家(次点はカエルさん)。
そしてここはキッチンですので、まるで彼らが「早く食べたいよう…じゅるる」と、舌なめずりをして待ち構えているような雰囲気になると思うのです。そう考えたら一層楽しくなってきましたので、さっそく作っていきましょう。
とはいえ、立体物を最初から工業製品と同レベルに作るのはハードルが高いので、乾くと硬くなる石粉粘土で作っていきます。全部が粘土だともったいないし、重くなるので、芯はスタイロフォーム(断熱材などに使われる、密な発泡スチロールみたいな素材)で。
スタイロフォームの時点でだいたいの形を出したところ。見栄え良くするため、けっこう大きめに作っちゃうことにします…って結局重くなるんじゃないか。
ここに、石粉粘土を少しづつ貼り付け、乾かしながら作業。現時点では、ラフ画のように仕上げる自信、全くなし!
牛歩の歩みで、造形していくところ。遅すぎて、この作業で流行りのタイムラプス動画作ったら映画1本分になりそうな。
舌の構造も考えておかねば…プロトタイプとはいえ、しっかり作っておくため芯に針金を入れる所存。
特にカメレオン、アリクイは長〜く、キリンは太くしたいところですが、実用性考えてほぼ均一の長さ・太さに。
さて、動物の首の形ができてきたところで、毛並みなどの再現をしていきます。造形力で実物に迫れない分、こういうところで点数稼いでおかないとな。
アリクイは彫刻刀で1本1本削っていきます。こういう「やること決まってる作業」って、意外とけっこう楽しいんですよ。
カメレオン…あの皮膚を再現するのに、粒状の粘土で表面を埋めていく方法をとってしまいました。
こういうテクスチャーのハンコかなにかを自作して表面に押していくのも考えたんですが、面倒になって(今となってはどっちが面倒だったのか…)
ここだけで7時間かかったよ。でも楽しかったんだよね…単純作業…
そしてもう一つの点数稼ぎは「目」。
まずは目の位置に穴を掘ります。こういう作業のとき、必ず「痛そうだなぁ」などと1度は考えたりします。でもすぐ忘れます。
そしてその位置にぬいぐるみの目を埋め込みます。うわっいきなり怖ぇ!
粘土原型ができてきました。服を着ていないマネキンを見ているような、「人と人形の違い論」に踏み込みそうな、なんだか厳かな気持ちになりますな。
別で作っていた舌をどんな角度で埋め込むか検討。あとはそれぞれそれっぽく彩色したら完成です。はぁ長かった… ※工程も舌も
今回は簡単に、壁に強力両面テープでくっつけて、お披露目です。舌長~ズのみなさん、どうぞ!
「は〜ら減った!」「は〜ら減った!!」「は〜ら減った!!!」
じゃ、これでもかけてな。「あばばばば…」
横に並んだ姿もなかなか。「大江戸捜査網」もしくは「Gメン75」(両方すごく古い)みたいな趣き。わからなかったら各自お調べください。
というわけでこの「舌長~ズキッチンフック」、とても良くないですか?!商品化のご連絡、舌、じゃなくて首を長くしてお待ちしております!他にも「オカピ」「マレーグマ」など企画を揃えておきますんで。
舌長~ずカメレオンフック
舌長~ずキリンフック
舌長~ずアリクイフック
商品化のご相談お待ちしております!
お問合せ:オリーブノート編集部
乙幡啓子
1970 年群馬生まれ・東京在住。「デイリーポータルZ」「フィギュア王」等の媒体で工作記事などを連載するほか、モノ作りイベントやワークショップ、講演などでも活動。
著書に「妄想工作」「乙幡脳大博覧会」「笑う、消しゴムはんこ。」。
また妄想工作所名義で「ほっケース」「スペース・バッグ」「ケルベコス」などの雑貨製作・企画も行う。
乙幡啓子オフィシャルサイト 妄想工作所
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。