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夏野菜の代表選手、トマトが旬を迎えています。トマトは1年中出回っている野菜ですが、季節外れのハウス栽培と今の露地栽培ものとは比べものにならないほど味が違います。私はトマトが大好きでしょっちゅう買うのですが、暑くなってくると大きいトマトが安く出回るので、これからの時期はもう冷蔵庫はトマトだらけになってしまいます。
実はこのトマト、もともとはアンデスの高地が原産で、意外なことに高温が苦手です。つまり真夏はトマトにとって決して楽な季節ではないのです。ではいつがいちばんおいしいのかというと、春から初夏、ちょうど今の時期です。なぜかというと、トマトは今の時期より、真夏の時期の方が生育が早く、実が大きくなる速度が速いので、あっという間に大きくなってしまいます。その結果、糖度が上がる前に収穫時期を迎えることになり、なんとなく大味な感じになるのです。この点、今の時期のトマトはじっくり実が大きくなるため、味の濃い、甘みの強いものが多くなる、ということになります。
ならば、今が一番おいしいトマトを使って何か作ろうと思い立ちました。しかし、サラダやパスタにするだけではおもしろくない。ここは発酵食コーディネーターの私としては、トマトを発酵させてみることにしました。
トマトはもともと旨み成分のアミノ酸が豊富で、お湯とトマトを入れて味噌を溶くだけでダシがなくても味噌汁ができるというぐらい旨みが強い野菜です。これを使って発酵させて調味料を作ります。
発酵の力でさらに旨みが増す上に適度に酸度も上がり、夏料理にはぴったりの発酵調味料になります。保存も生の状態よりははるかに効くし、ちょっと使いたい時にスプーンですくえばすぐ食卓に出せるし、何より発酵しているから腸活にはベスト。
トマトが安くてたくさん買った時などにぜひ作ってみてください。熟れすぎたものでもおいしくできるので、半額!などに値下げされているトマトをみたら即買いしましょう。
1. トマトはヘタをくりぬき、尻の部分に十字に切れ目を入れる。
2. 沸騰した湯に1を入れ、30秒~1分ほどしたら水につけて皮をむく。
3. 2を1cm角ぐらいにザクザクと切ってから保存容器に入れ、塩を入れてスプーンで混ぜる。これを室温で1~2日程度置く。気が向いた時にスプーンでかき混ぜると発酵が早く進む。
4. 1~2日経つと気泡が出てくる。これが発酵しているしるし。ふたを開けるとプシュッということもある。気泡の正体は二酸化炭素。これから気温が上がると12時間ぐらいで気泡が出始めることもあるので、よく観察する。トマトの色が少し沈んだ色に変わり、とろみがついてくる。
5. 気泡が出たところで発酵トマト調味料のできあがり。冷蔵庫で保存する。日が経つと発酵による酸味が増し、生とはまた違った、まろやかな旨味も出てくる。
発酵トマト調味料は和洋中何にでも使える万能選手です。しかも発酵しているので、腸活にはベスト。良質の酵母菌をそのまま摂り込むことができるので、大腸の状態を改善する働きがあります。
また発酵食品というと茶色!のイメージが強いですが、この発酵トマトは色がきれいだから、味だけでなく料理をおいしそうに見せることができるスグレモノです。
そこで、この発酵トマトと体脂肪を燃焼させる効果があるMCTオイルを使って、発酵ダイエットレシピを作ります。発酵で腸活、そしてMCTオイルで体脂肪が燃焼しつつ、しかもおいしいとなったら、やらない手はありません。
夏になるとそうめんが食べたくなります。でもそうめんは太る!ので、好きだけどおなかいっぱいになるのは罪悪感がわきます。そこでつゆをたっぷりにし、MCTオイルでコクを出して満腹感が得られるようにします。つゆは発酵トマトの塩分を考えてやや薄めにします。
1人分
1. きゅうりと青しそは千切りにしておく。
2. そうめんをゆで、器に盛り、具材をのせてつゆを入れる。最後にMCTオイルを回しかけてできあがり。
夏野菜の代表、なす。なすは縦に切れ目を入れてから、ラップに包んで電子レンジ600wで3分ぐらい皮ごと蒸します。発酵トマトに新玉ねぎのみじん切りを合わせ、切れ目に詰めてから麺つゆをかけ、冷蔵庫で冷やします。食べる時にMCTオイルをお好きなだけ回しかければできあがり。キンキンに冷えた蒸しなすと発酵トマト、新玉ねぎのコラボは夏の冷たい発酵おかず、おつまみに絶好です。
発酵トマト、納豆のダブル発酵食品とMCTオイルの組み合わせです。MCTオイルをひと回しした、ほんのり酸味と旨味たっぷりの発酵トマト納豆ご飯は、暑くて食欲のない時でもするすると食べられてしまうおいしさ。朝食にかきこめば腸活間違いありません。
発酵トマトの塩分だけで足りない時はしょうゆを少しかけてください。
発酵食品というと、ヨーグルト、納豆、味噌、しょうゆ、チーズなどが思い浮かびますが、実はトマトだろうが、玉ねぎだろうが、どんな食材でも発酵させることができます。つまり発酵食品の種類は無限大なのです。
食材は何でもよいのですが、発酵させるポイントとしては、作る容器は熱湯消毒などで清潔にして雑菌を入れないこと。発酵トマトの場合は酵母発酵ですが、酵母菌はかなり強めの菌なので、乳酸菌が繁殖すれば腐敗菌やカビ菌が入る余地を与えません。ただ、酵母菌が繁殖する前に腐敗菌、カビ菌が入ると酵母菌は敗北、つまり腐ったりカビたりするわけです。
乳酸菌や麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などを積極的に摂り込むと、それが腸内細菌の”エサ”になり、腸内環境がぐっと良くなります。
発酵食品は身近な食材で簡単にできる、しかもおいしい!ぜひ自作にチャレンジして腸活に役立ててください。
日清MCTオイル
美容や運動に関心の高い方の良質なエネルギー補給に
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。