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あっという間に年末。今年は空白の3~4ヶ月があって、どう思い直しても年末の感じがしません。クリスマスはほぼスルーされて、スーパーではお節料理が並んでいます。とはいっても、正月準備をしようという気にもならず、大掃除もしていません。今年はもうなかったことにして、来年からはみんなでくっついて過ごせるようになるといいなと思いつつ、少し早いですが、正月明け7日の七草がゆをテーマに料理を考えてみることにしました。
1月7日は、おなじみの“桃の節句”など、“五節句”の一つで1年のうちで最初に来る“人の日”の節句です。古代の中国では吉凶を占い、無病息災を祈る日であり、野草を入れた吸い物を食べる習慣がありました。平安時代初期に、野草が米、アワ、ヒエ、キビ、ミノ(ミノが何を指しているかずっと不明だったが、現在のムツオレグサという草という説あり)、ゴマ、アズキの“七穀”を入れた粥として日本に伝わりました。これが鎌倉時代になってから穀類から“七草”に代わり、今でも邪気を払う縁起物として食されています。その歴史はとても古いわけです。
現代の七草がゆの“七草”は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを指します。この七草、昔の人が科学的に分析したわけはないのですが、新春には特に必要なバランスのよい栄養成分の組み合わせになっています。
たとえば、スズナ、スズシロには消化を助けるアミラーゼが含まれ、年末年始の暴飲暴食した胃腸を整える働きがあります。またセリやナズナには、免疫力を高めて風邪やインフルエンザを予防するビタミンAや疲労回復に効くビタミンBが含まれています。つまり、七草は冬場の青野菜が少ない時期を乗り切るために工夫された知恵だったわけです。
そうはいわれても、七草がゆってぶっちゃけおいしそうな感じがしなくて、食べたい!とは思えません。ぎりぎり、セリ、スズナ(カブ)、スズシロ(大根)なら鍋物で食べるからいいけれど、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ(キク科のコオニタビラコ)なんて、聞いただけで青くさそうじゃないですか。
ならば、食指が動くような、“なんちゃって七草がゆ”を作ろうと思い立ちました。
去年、“MCTパウダーでWダイエットおかゆ”を作りましたが、今回は七草がゆっぽくしたいので、緑の野菜、リーフレタスをメインの具材に選びました。それからMCTオイル。MCTパウダーでもおかゆにコクを加えられたので、今年はオイルでコクを出したいと思います。
レタスの中でもリーフレタスは、結球レタス(普通のレタス)よりも栄養価が高いのが特徴です。リーフレタスは水耕栽培と土耕栽培がありますが、中でも水耕栽培のものは、高血圧の予防によいとされる“カリウム”が結球レタスの約2.5倍、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を高める働きのあるビタミンA群の“β-カロテン”が約10倍、妊娠前後には必須の“葉酸”が約1.5倍含まれています。
選んだ理由は栄養価だけではありません。リーフレタスは熱を加えてもシャキシャキ感が残る珍しい野菜で、さっと熱を加えると一層緑が鮮やかになり、いかにもおいしそうです。
リーフレタスをお湯で作ったおかゆに入れただけでは味気ないので、鶏手羽元でスープをとり、その手羽元をほぐして具材にします。最後にMCTオイルをかけて仕上げるおかゆです。リーフレタスをたっぷり入れることで米の量を減らし、ダイエット効果も狙います。手羽元でスープをとるのが面倒であれば、鶏ガラスープの素を入れるのでもOKです。その場合は、鶏肉(ももでも胸でも)を薄切りにして具材にしてください。
1. 米は洗って30分程度水に浸けておく。鍋(あれば土鍋)に水と手羽元、長ねぎの青い部分を入れて火にかけ、30分程度中火で煮てスープをとる。
2. 手羽元とねぎを取り出し、手羽元の身をほぐしておく。ねぎは捨てる。
3. スープは全部で600ml程度になるようにする。少なければ水を足す。スープを入れた鍋を火にかけ、沸騰させる。沸騰したら100mlだけ取り分けておく。塩と日本酒を入れる。
4. 3に米を投入し、底につかないようにスプーンなどでかき混ぜる。中火で煮る。フタは最後までしないのがコツ。
5. 11分経ったところで3で取り分けておいたスープを投入し、ざっくりかき混ぜてから、さらに4分煮て火を止める。
6. 5にほぐしておいた鶏肉とリーフレタスをのせ、フタをして5分蒸らす。最後にMCTオイルを回しかけてできあがり。
おかゆはコトコト炊くというイメージがあるかもしれませんが、そうではなく、フタをしないで一気に最後まで中火で炊き上げるがポイントです。お米が鍋の中で踊り、一気に熱を加えることで粘り気を出さずに、さらっとしたおかゆになります。しかも鶏肉とMCTオイルのスープはコクが出て、たっぷりのリーフレタスと相性抜群です。どちらかというと、ホットサラダのような感覚で食べられるおかゆです。
土鍋で作ったおかゆはアツアツのまま食べられて、食べ終わった後は軽く汗がにじむほど、体の中からポカポカします。これは体にいいに決まってます。七草の日に、ぜひ試してほしいおかゆです。一度試したら、定番にしたくなるほどおいしいおかゆですよ。
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しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。