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夏の風物詩のひとつ、スイカ。夏が旬の果物、と言われて最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。水分量が多くみずみずしいスイカは、現在多くの品種が出回っています。
「大きくて食べきれない」と避けていた方も、最近は小ぶりの品種やカットスイカが流通しているため、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。今回はスイカのさまざまな品種や、形状別の選び方・保存方法などもご紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
スイカは5~8月に旬を迎える、夏を代表する果物です。原産地は南アフリカと言われています。スイカは、英語で「ウォーターメロン」と言われるほど、みずみずしい果物。砂漠では水分補給代わりにもなっていたそうです。
スイカはインドからシルクロードを渡り、中国から17世紀に伝わりました。西域伝わった「瓜」から「西瓜」という漢字が当てられました。現在出回っている品種は、明治に欧米から導入された品種が中心。熊本県や千葉県、山形県を中心にさまざまな品種が栽培されています。
スイカは形や大きさで分類されます。また、緑や黒、縞のありなしなど色も模様もさまざまです。
●大玉スイカ
日本で一番親しまれているスイカの品種です。重さは5~8kg。緑色に縞模様、果肉は赤と定番の見た目です。果肉はシャリッと甘みを楽しむことができます。「祭ばやし777」「春のだんらん」「紅大」「富士光」「縞王系」などの品種が流通しています。
●小玉スイカ
大玉スイカと同じ見た目で小さめの品種です。重さは1.5~2kg程度。核家族が増え、大玉スイカは持て余してしまうという家庭にも人気で、冷蔵庫にも丸ごと入ります。皮が薄いのが特徴で、割れやすく輸送の際注意が必要です。千葉県のほか茨城県、群馬県でも多く収穫されており、大玉スイカより少し早めの6月頃に出荷のピークを迎えます。
●黄肉スイカ
その名の通り果肉が黄色いのが特徴。形状は大玉スイカや小玉スイカ、楕円形のものまでさまざまです。赤肉と比較すると甘さは控えめですが上品な味わい。流通量はそれほど多くないので、見かけたらぜひゲットしましょう。
●黒皮スイカ
表面に縞がなく、皮が黒い品種です。果肉は赤や黄色などで、食感が特徴的。甘みもあり、ほかのスイカに比べて日持ちしやすく、東南アジアではなじみのある品種です。日本では親しみがないかも知れませんが、贈答用として用いられる高級品種。「でんすけスイカ」などが有名です。
●黄皮スイカ
果皮が黄色く、うっすら縞のある珍しい品種。果肉は赤色です。
スイカの9割は水分で、体を冷やす効果があります。突出した栄養素はありませんが、ビタミン・ミネラルをバランスよく含んでいます。
スイカから発見されたアミノ酸、シトルリンには利尿作用があります。また、水分が豊富で、同じく利尿作用のあるカリウムも含むことから、体内の水分排出やむくみ解消などにはたらきます。
スイカの赤い色は、トマトなどにも含まれるカロテノイドの一種、リコピンです。強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病予防に有効という報告があります。
スイカを選ぶ際のポイントは、以下の3点です。
カットスイカを選ぶ場合は、
ものが良品で甘いとされています。
スイカは丸ごとのほか、最近ではカットスイカも人気です。形状別に保存方法を紹介していきます。
丸ごと保存する場合は、風通しのよい場所に、常温で保存するのがポイントです。ただし、スイカは追熟しない果物。置いておいても甘くはならず、収穫したときが甘さのピークと言われています。時間が経つほど味が落ちるため、早めに食べましょう。スイカの甘み「果糖」は冷やすことで甘さを増すため、冷蔵庫でしっかり冷やすのがおすすめです。
スイカの皮は食べませんが、濡れ布巾で表面をよく拭きましょう。切り方にもポイントがあります。
●種の見えない綺麗な切り口にする場合
縞目の間を切ると、包丁に種が当たらず上手に切れます。また、切ったとき断面に種が残らず、綺麗な見た目になります。
●断面に種を出し食べやすくする場合
スイカを食べるとき、先に種を取り除いてから心置きなく食べたい、という方もいるかと思います。その場合、縞目の真上を切ることで、種が表面に出て取り除きやすくなります。小さいお子さんがいる家庭などにもおすすめです。
切ったスイカはぴっちりとラップをかけ、冷蔵庫で保存します。スイカの適温は8~10℃、冷やしすぎは低温障害で味が悪くなってしまいます。また、丸のスイカ同様、品質のピークは収穫時のため、カットスイカを購入した場合は、特に早めに食べましょう。
一口大にカットすれば、冷凍保存もできます。ジッパーつき保存袋に入れ、空気を抜いて保存します。半解凍にしてシャリシャリ食感を楽しんだり、サイダーなどに入れたりと、さまざまな楽しみ方があります。
スイカはとにかくしっかり冷やして食べるのがおすすめです。食べ頃の温度は15℃前後です。塩をかけて甘みを引き立たせる、という食べ方もありますが、最近のスイカは甘みが強く、そのままでも十分おいしく食べられます。
少し手を加えたシャーベットやフルーツポンチ、ゼリーなども人気です。大きな形状を生かし、果肉はくりぬき、果皮は器に。ほかのフルーツなどと合わせ、サイダーを注げばごちそうデザートになります。また、果汁と角切りの果肉をゼラチンで固めて冷やせば、スイカの甘みとシャリシャリ食感を楽しめるゼリーになります。
スイカは夏の暑さをしのぐ役割もあります。しかし、近年は世帯人員の減少や冷房器具の普及により、スイカの消費量も減少しています。1/4サイズのカットスイカや、1人サイズのパックに入ったスイカも売られているため、旬の今のうちにぜひ手に取ってみてくださいね。
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しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。