目次
鮮やかな色合いで料理が華やかになるビーツ。日本ではまだまだ認知度が低い野菜ですが、「食べる輸血」といわれるほど栄養価が高く、近年注目の野菜です。
今回はビーツの栄養や下処理・保存方法、美味しい食べ方などをご紹介します。最近は生のビーツが売られていることも多く、また缶詰やビン詰めも販売されているので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
ビーツはヨーロッパやアメリカではメジャーな野菜です。ビーツはもともと「ビート」とも呼ばれていて、根を食用にします。葉は「スイスチャード」として販売されていて、赤や黄色など、カラフルな葉が特徴的です。ビートを品種改良したものに「てんさい」があります。てんさいはさとうだいこんとも呼ばれる砂糖の原料で、「てんさい糖」として売られています。(砂糖の旬はいつ?栄養と美味しい食べ方)ビーツもてんさいのように甘みを感じることができます。
ビーツの旬は6月〜7月と、11月〜12月の2回あります。国内では北海道や長野県などで栽培されていますが、国内での生産はまだまだ少ないのが現状です。輸入品も流通していて、水煮缶やビン詰めなどで販売されています。
ビーツは丸みを帯びていて、外側は茶色い皮に覆われています。中は濃い赤色のものが多く、縞模様のあるものや、オレンジ色のものなど品種によって異なります。皮をむいて調理し、新鮮なものは生でも食べることができます。
ビーツはスーパーフードのひとつで、食べる輸血とも呼ばれています。
●栄養バランスの高いスーパーフードに認定
ビーツは一般の食品よりビタミンやミネラルなどの栄養価が高い食品である「スーパーフード」に認定されています。その栄養価の高さから「食べる輸血」とも呼ばれています。
●造血ビタミン葉酸が摂れる
ビーツには葉酸が含まれています。葉酸は造血ビタミンとも呼ばれ、赤血球を作るために必要なビタミンです。また胎児の発育にも不可欠で、妊娠・授乳期はもちろん、妊娠を望む方も積極的に取り入れたい栄養素です。
●抗酸化作用のあるポリフェノール
ビーツの皮にはポリフェノールが多く含まれています。なるべく皮をむきすぎずに食べるのが、効率よく補うポイントです。抗酸化作用があるほか、機能性成分として注目されています。
ほかにもカリウムや鉄、食物繊維など不足しがちな栄養素をバランスよく含んでいます。
おいしいビーツを見分けるポイントは以下の3点です。
ビーツは常温・冷蔵・冷凍保存ができます。かぶや大根と同じく、葉つきのものを購入した場合、切り離して別々に保存しましょう。
冷凍保存する場合は下処理が必要です。よく洗って皮付きのまま、柔らかくなるまで30分ほど弱火で茹でます。この時酢やレモン汁など酸味のあるものを入れることで、ビーツの鮮やかな色を保つことができます。ビーツの色素は水溶性なので、カットして茹でてしまうとせっかくのきれいな色が水に流れてしまうので、注意してください。
●常温・冷蔵保存
生のビーツは風通しのよい場所か、野菜室で保存します。常温保存の場合、新聞紙で包んで直射日光の当たらない場所に保存しましょう。野菜室で保存する場合はポリ袋に入れて軽く口を閉じて保存します。
●冷凍保存
下茹でをしたビーツは冷凍保存ができます。千切りやいちょう切りなど食べやすい大きさに切って冷凍用保存袋に入れて、平らにして冷凍庫で保存します。
ボルシチはビーツを使った代表的な料理です。ビーツや野菜、肉を使った煮込みスープで、ウクライナやロシアなどで親しまれています。ビーツの色が溶けだした深紅色のスープが特徴的です。
ビーツは生でも食べることができます。薄いいちょう切りにしてサラダのトッピングにしたり、角切りにしてポテトサラダに混ぜたりと、色鮮やかな特徴を生かした華やかな料理に仕上がります。スムージーや野菜ジュースの材料としてもおすすめです。
日本ではまだまだマイナーな野菜ですが、産直市場では生のビーツを販売しているところも増えてきています。見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。