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タケノコが大好きで、もはやオタクともいえるほどの私。孟宗竹のタケノコシーズンが終わってしまい、淋しい気持になっていました。
普通、八百屋さんで売られている“タケノコ”は孟宗竹です。私はタケノコハンターで、今年は20本以上の孟宗竹のタケノコをゲットしました。今年は天候もよく、タケノコは豊作のようです。とはいえ、タケノコはほんの一時期の季節ものなので、孟宗竹は5月のはじめに終了してしまいます。今の時期は“伸びすぎたタケノコで自作メンマを作ってみた”のように、見上げるばかりになっています。
ああ、もう孟宗のタケノコはおしまいか…いやいやこんなことでタケノコ生活を諦める私ではありません。なんとかしてタケノコを食べ続けたいと思い、干してみたり、メンマにしてみたり、砂糖を入れて冷凍してみたりとあらゆる手を尽くしてタケノコを長期保存し、楽しめる体制を作りました。これで次の種類のタケノコが出るまではもちそうです。
そんな5月中旬のある日、とある河原に出掛けたところ、小ぶりの竹が群生している場所を見つけました。
近寄ってみると、なんと!
小ぶりのタケノコが至るところに出ています。太さが直径2~5cm、長さは10~30cmぐらいのものです。生えている場所はもちろん人さまの所有地ではありません。これは採らない手はない。ということで早速10本程度を採集しました。
採集方法は簡単。道具は使いません。タケノコを握って倒せば、気持よくポキッと折れます。真竹や淡竹のタケノコも折って採集しますが、この手のタケノコの採集方法は同じです。むしろ掘って採集する孟宗竹の方が変わっていると言えるでしょう。
自然に生えているものを食べようとする時、どうしても食中毒の心配があります。その代表がキノコで、種類の特定ができないキノコは絶対に食べてはいけません。おなかを壊す程度ならよいですが、種類によっては神経毒があり、しびれて苦しむとか、まあおそろしい中毒を起こすものもあるのです。
一方、毒タケノコというのは聞いたことがありません。種類によって、アクが強いか弱いかというのはあります。たとえば孟宗竹や真竹はアクが強いですが、淡竹はほとんどアクがないので、アク抜きせずに食べられるタケノコです。とすれば、このタケノコも安全にいただくことができるでしょう。ホクホクしながら持ち帰りました。
タケノコやわらびなどの山菜は採集後そのままにしていると、時間単位で根元から硬くなっていきます。そうならないように、早速下処理をすることにします。
まず、頭を3cm程度斜めに切り落し、それから縦に包丁を入れて皮を切っていきます。
皮をむいたらあとはゆでるだけ。どうもアクが少なそうなので、重曹を少しだけ入れて20分ほどゆでて下処理はおしまいです。
ゆであげてみると、意外と肉厚でボリュームがあります。ここまでできたらあとは色々調理しておいしくいただきます。
このタケノコは小ぶりなので、短冊に切って手でつまめるおつまみを作ることにします。オリーブオイルでカラッと揚げて粉チーズとコショウ味、のり塩味の2種類作ります。タケノコは揚げたり、よく焼くと水分が抜けて歯触りもよくなり、味も濃くなっておいしくなります。
<粉チーズとコショウ味>
<のり塩味>
1. タケノコを縦5cm程度の長さに切り、1cm程度幅の短冊に切る。
2. 塩少々を振って下味をつける。塩を振ったらよく混ぜ、ザルにあけて10分程度置いて水を出す。
3. 2の水分をキッチンペーパーで拭き取り、片栗粉をまぶす。
4. フライパンにオリーブオイルを1cm程度入れ、加熱して3をカリッとするまで揚げる。
5. カリっと揚がったら熱いうちにボウルに入れ、粉チーズ、黒コショウを振って混ぜてできあがり。
のり塩味は、5の段階で青のりと昆布茶(なければ塩)を振ってできあがり。
牛肉と煮物も作りました。輪切りにして牛肉と煮たものです。これもおいしい。
このタケノコは歯触りが抜群でしかも硬くなく、なんともいえないおいしさです。オリーブオイルで揚げると油っぽくなく外側がカリっと揚がり、噛むとシャキシャキでタケノコ独特の風味が。ほんのり塩味も効いています。粉チーズと黒コショウはビールに合うボリュームのある味、のり塩はのりの香りがよく、昆布茶のうま味がアクセントになっています。これは両方ともイケる。酒が進みます。
ちなみに後で調べて分かったのですが、このタケノコは布袋竹(ほていちく)という竹でした。アクが少なくて食べやすいタケノコだそうです。
タケノコを煮物やご飯などではなく、焼いたり揚げたりしておいしく仕上げるポイントは、とにかくタケノコの水分をできるだけ抜くことだと思います。そうするとシャキシャキした食感とタケノコが持つアミノ酸のうま味が凝縮します。焼くならじっくりと焼き目がつくまで、揚げるならカリっとするまで揚げるとおいしさが格段にアップします。
これからは真竹が出てきます。アクが強いものの食感は抜群で、私はこれが一番好きなタケノコです。まだまだ私のタケノコハンター生活は続きます。
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