目次
今回使ったオイル
オリーブクエスト ディスカバリー26(日清オイリオ)
チリ北部リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州
オリーブの栽培に適し、オリーブの樹が強く健康に成長できるバランスの良い気候
フンド・エル・サウチェ農園
常に最高品質のオリーブオイルの生産を行っており、多くの国際コンクールで優勝
チリでは希少な帯ブランカ種
鮮度が素晴らしい。それも、搾りたてのオイルの鮮度を保つため、収穫後すぐに採油したオイルを現地から日本に空輸し、果皮や果肉の残りを国内で取り除いてボトリング。
収穫は手間のかかる手摘みで、オリーブ一つ一つの熟し具合を確認して行うというこだわりよう。その鮮やかな香りは、フレッシュなグリーントマトのような香りに加えてバジルやミントの芳香も感じられ、スパイシーな心地よい辛みが口の中で持続します。
IOC国際オリーブ協会が認定する、カポパネル(鑑定士のリーダー)資格を持つオリーブオイルの専門コンサルタントであるドゥッチョ・モロッツォ・デッラ・ロッカ氏が、世界を巡って希少で優れたエキストラバージンオリーブオイルをセレクトし、国内で限定販売されているシリーズがオリーブクエストです。
ドゥッチョ氏は、世界で最も信頼のおけるオリーブオイルのガイドブック「フロス・オレイ」で品質評価を行う重要な役割を担い、世界中のオリーブオイルの鑑定・評価を行っている人物で、世界各国でオリーブ栽培や農園経営者のコンサルティングも手がけています。
カップに少量とって、手のひらでオイルを温め香りを引き立たせてから試食します。
色
やや黄色味がかったライムグリーン
香り
あおいトマト、すうっとするミント感も少し感じられる
味わい
その他
オイル感がしっかりしていて、濃厚さを感じる
舌の上に載せると、グリーントマトの香りとふんわりとした甘さが感じられ、順に苦味と渋みを感じるようになります。そのまま7〜8秒まっていると、むせるような辛みが舌と喉を刺激するエキストラバージンオリーブオイルでした。
身近なストアで500ml前後、数百円〜1000円以下で買えるエキストラバージンオリーブオイルと比べると、その違いはどなたでも一口でわかります。
高級なエキストラバージンオリーブオイルがなぜ高いのか?大きな要因は、手間とコストが掛かっているということです。品種やオリーブの生育環境のほかにも、採取してから精油しボトリングするまで、また、国内に運ばれるまでの時間と私たちが口にするまでの温度や紫外線など保存環境が大きくかかわっています。その結果、フレッシュで鮮やかな香り、むせ返るようなオリーブのスパイシーさがしっかり感じられるのです。
他にも、そもそもエキストラバージンオリーブオイルであるのかはなはだ疑問なものや、不純物やボトリングの際の環境、不適切な保存環境などにより、ディフェットと呼ばれる欠陥品も少なくありません。
※ディフェットとは
酸敗臭、嫌気性発酵、泥状沈殿物臭、カビ臭、凍害果臭、高湿度によるカビ・土臭など、いやな臭いを感じる劣化したオリーブオイル
ちなみに、国際オリーブ協会(IOC)やDOP、IGPなどのバッジがついていても食べてみるまでは分かりません。なぜならそれらはビジネスモデルの中での一つの基準であり、加えて日本国内にはオリーブオイルの規格がないからです。
それに相当するJIS法では、
エキストラバージンオリーブオイルは脱臭や脱酸など精製されていません。それを美味しくいただける酸価の目安は、オリーブオイルソムリエであれば0.2%以下を基準にしています。酸価とは劣化の目安で、数値が上がると嫌な臭いが発生します。
問答無用、加熱せずにパンや野菜、豆腐や卵、いろいろなものに調味料として、アクセントとして楽しむことができます。
参照:編集部が選ぶ、絶対美味しいエキストラバージンオリーブオイル Vol.01/オリーブクエスト
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。