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ついに私の大好物、タケノコのシーズンが到来した。スーパーで並ぶタケノコの産地が遠く九州から近畿、東海へと移ってくると、タケノコ前線が私の住む関東までやってくるのは時間の問題だ。
こうなるともう浮足立ってくる。なぜなら、友人が所有するタケノコ山にタケノコ堀りに出かけるからだ。
1年に1度の楽しみだ。大きいのを掘り当てて、スコップを入れてぐっと根元から持ち上げるようにすると、タケノコが根から離れる「ボコッ」という鈍い音がして、ロケット発射のように土からタケノコが飛び出してくるのだ。切り口は真っ白で水がしたたり落ちるほどみずみずしい。あー、あの瞬間がたまらない。
先日、待ちきれずに電話したら「まだ早いねぇ、スーパーで買ってよ」とがっかりする返事が。うーん、あとちょっとの辛抱だけど、どうしてもタケノコご飯が食べたいから買うとするか。
と、ふと友人が変なことを言う。「タケノコご飯ならメスを選んでね。」え?何それ?
友人は、タケノコにはオスとメスがあると言う。どういうことかと聞くと、先の葉が緑色が濃くて、うぶ毛が硬く黒っぽいのがオス、先の葉が黄緑で、毛も柔らかく茶色っぽいのがメスだそう。そう聞いてスーパーに並んでいるのを見ると、確かに黒っぽいのと茶色っぽいのがあるではないか。
調べてみると、タケノコには「クロコ」「シロコ(キイコ)」があって、これをそれぞれオス、メスということもあるという。味は、クロコ(オス)は、歯触りがいいので細切りや薄切りの料理に向き、シロコは、柔らかめなので大ぶりに切って煮物に向くそう。そういえば、堀ったタケノコにも黒っぽいのと茶色っぽいのがあったな。今年は注意してみよう。
タケノコご飯にするからと、シロコをゲットして早速作ることにした。米糠でしっかりアクを抜き、下ごしらえは無事終了した。
下ごしらえをしてみると、出始めだからかタケノコはまだ小さくて柔らかく、みずみずしすぎるぐらいだ。この感じだと、炊き上がりが水っぽいかもしれない。それではがっかりだ。そこでちょっと手間はかかるが、オリーブオイルでタケノコを焼いて水分を少し飛ばしてから、ご飯にすることを考えついた。以下焼きタケノコ飯のご紹介。
タケノコは薄く切ってまずやや濃いめの出汁で煮てからオリーブオイルで焼き付ける。このひと手間で驚くほどのコクと香ばしさが出るのだ。
【材料】
【作り方】
1. 生米をとぎ、ザルに上げて30分~1時間置いておく。水に浸さないのは米に味を入れやすくするため。
2. タケノコは薄く切る。鍋に出汁100cc、醤油大さじ1、日本酒大さじ1、みりん大さじ1/2を入れて煮立て、タケノコを入れて煮る。出汁が無くなるまで煮詰める。味はやや濃いめだが、あとでご飯に炊き込むのでできあがりの味は薄まる。
3. フライパンを熱し、オリーブオイルを入れて煮上がった1を入れ、水分を飛ばし焼き色をつける。あまりかき回すとタケノコが崩れてしまうので、中火でじっくり焼き、焼き色がついたらひっくり返す。
4. 3に1を投入し、米全体にオイルが回るようにざっくりかき回してから、炊飯器や土鍋にあける。出汁300cc、醤油大さじ2、日本酒大さじ2を入れ普通に炊き上げる。
タケノコご飯というと、油揚げや鶏肉などを入れて旨味とコクを出すことが多いのだが、オリーブオイルで炒めたタケノコなら、あとの具材は一切不要だ。タケノコは薄切りなのにしっかりオイルのコクが入っている。仕入れたタケノコが柔らかすぎたからたまたま思いついた料理法だが、これは絶対アリだ。しかもご飯はツヤツヤに炊き上がり、粒立ちは絶品だ。
この料理法なら、タケノコのシーズンが終わって寂しくなっても、水煮のタケノコで応用できるだろう。さあ、来週の日曜日はタケノコ掘りに出陣だ!目標20本!
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。