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最近は麹と並んで、酒粕も健康効果が高いというので発酵食材のスターとしてもてはやされている。
といっても、麹はなんとなく若いおしゃれ女子がさりげなく料理に使っているイメージがあるけれど、酒粕はどちらかというと、甘酒とか、粕汁、奈良漬け、赤魚の粕漬けのような、ちょっとお歳を召した方がお好きな料理に使われる印象が強いように思う。
売られている板粕を見ると、なぜこれが食品売り場に?と思うような姿をしている。
だいたい、酒粕って何かを知らない人だっていそうじゃん。
酒粕はその名の通り、日本酒を絞った後に残る「かす」。
でも「残りカスをつかんじゃった」のカスではない。米や酵母由来の栄養がたっぷり入っていて、100gあたり15gも含まれるタンパク質をはじめ、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素を含む日本古来からある万能食品なのだ。
そのへんのサプリなんか問題じゃない。しかもその効能がすごい。美肌効果、便秘解消、高血圧抑制、糖尿病予防など数え上げたらきりがない。
またレジスタントプロテインという物質が腸に作用してコレステロールなどの脂肪をつかまえて排出させる働きがあるそうなのだ。腸活が大事よね、の女子には特にオススメだ。
ここまで読んだら、酒粕を買いに行きたくなった女子も多いのでは? でもあんな白い板みたいなもの、どうやって食べるの? 魚なんか漬けないし、粕汁って飲んだことないし。まさかそのままかじるの? というお悩みに応えて、簡単にできて保存がきき、いつでもつまめる酒粕プリッツをご紹介。
酒粕を焼くだけ、というおつまみがある。正統派日本酒党が、大吟醸をクイっといきながらつまむオツな肴なのだが、さすがにそんな渋い食べ方はできないので、簡単に作れて保存がきくプリッツを作ろう。
実は酒粕は焼くとチーズそっくりの深い味がする。この酒粕に小麦粉とオリーブオイルを入れて滑らかな生地を作るのがコツ。オリーブオイルでさらに旨味とコクも加わって、食べだしたら止まらない。
【材料】プリッツ50本分ぐらい
【作り方】
1. ボウルに酒粕とオリーブオイルを入れてよくこねておく。酒粕が硬くて混ぜにくい場合は、先にレンジで1分程度温めておくと柔らかくなる。
2.1に小麦粉、塩、砂糖、コンソメ顆粒、粗びきコショウを入れて生地がまとまるまでこねる。
3.生地がまとまったら、大き目のビニール袋に入れ、くっつかないように生地に小麦粉を振り、上から麺棒や空きビンなどで3mm位の厚さまで伸ばす。伸ばしまで袋の中でやるので周りが汚れない。
4.生地が伸びたら袋から出し、3~5mmぐらいの幅に切り、皿に並べて余熱した180℃のオーブンで15分程度焼き、キツネ色になったら出来あがり。オーブンがない場合はオーブントースターでキツネ色になるまで焼き上げる。
できあがった酒粕プリッツの食感は、パキッと折れるハードタイプ。チーズそっくりの風味で、オリーブオイルのコクとコショウのピリッとしたアクセントが効いた味。なんとも大人の腸活おやつという感じだ。
ビールやワインのつまみとして、エクストラバージン・オリーブオイルをつけながら食べるともう止まらない。チョコでコーティングすれば小腹がすいたときのおやつにも最適。保存はタッパーに入れてシケないようにすればOK。
日本古来の発酵食材のエース級の酒粕は、オリーブオイルとの相性もよい。酒粕をオリーブオイルで溶いて少し塩を混ぜてからビンに詰めておき、ディップにしてもよし、料理の味付けに使ってもよい働きをしてくれる。ぜひ身近に置いてほしい食材なのだ。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。