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いもくりなんきん!
ほっこりと美味しい、秋の味覚を楽しむ季節が近づいてきました。
あれやこれやを全部美味しく食べてしまいたい気分に駆られますが、まだまだ秋の始まり、、、今年も暑かった夏の疲れを引きずってはいませんか?
季節の変わり目は、体調に変化を感じたり、胃腸が弱っていたりしやすい時期でもあるので、カラダを労わりながら旬の食材を取り入れていきたいですね。
特に秋の食材としてイメージが強いかぼちゃですが、今回はバターナッツかぼちゃを使った、ひと皿で栄養価も満足度も高い食べるスープを作ります。
縦に長く、ひょうたんのような形をしていて下膨れ、皮は薄黄緑色から薄いオレンジ色をしたバターナッツかぼちゃ。
名前にある通り、ナッツのようなコクのある甘さと風味が特徴です。
南アメリカ大陸が原産ということで、海外から入ってきた品種なのですが、分類としては「西洋かぼちゃ」じゃなくって「日本かぼちゃ」と同じ分類になるそうですよ。
皮が薄いので、丸々1個買ってきても、割と簡単にカットが出来て家庭でも扱いやすいのも嬉しいポイントですが、生で食べられるというのも面白いところ。薄くスライスしてサラダに入れても、鮮やかなオレンジ色がそのままで楽しめます。
種は下膨れ部分の丸いところにしか入っていません。そして、その種が入っているあたりのところが、一番濃厚でねっとりと美味しい部分です。
全体に水分が多めで、繊維質が少ないのでスープに最適!
反対に煮物にするときは、崩れやすいので注意が必要です。
高タンパクで、ビタミンやミネラルも豊富に含む「豆」はベジタリアンの強い味方。乾燥した豆は保存も簡単だし、いつでも使えるように常備しておきたいものの一つですよね。
日本の食卓になじみ深い大豆や黒豆のように、使う前に水に浸して準備が必要なものもありますが、小豆のように浸水不要ですぐに煮始めることが出来る種類は思い立ったその時に料理に使えて便利です。
鉄分豊富なレンズ豆や、消化もよくデトックス効果を期待できるムング豆などがその代表格。
食物繊維が豊富で低脂肪、コロコロとした形もかわいいヒヨコ豆は、そのままだと浸水が必要ですが、挽き割りのものを使うと火の通りが早くなって使いやすいと人気です。
1. 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたら、玉ねぎとベーコンを加えて、玉ねぎが透明にしんなりとするまで炒める。
2. 水を加えてひと煮立ちさせ、湧いたら鶏がらスープの素と乾燥豆を加えて、蓋をして弱火で15〜20分煮る。
加えた豆が柔らかく煮えるまで加熱してくださいね。
3. 半分にカットしたバターナッツかぼちゃをラップで包み、電子レンジ(600w)に5〜6分かける。
全体の様子を見ながら、時間を調整してください。指で押して柔らかくなっていればOKです。熱いのでくれぐれも気をつけてくださいね。
4. 柔らかくなったバターナッツかぼちゃの種を取ったら、スプーンを使って実を皮から外して(今回は約240gになりました)ボウルに入れ、スプーンの背を使って満遍なく潰したら、少しずつ牛乳を加えてポタージュ状にのばす。
5. 2の鍋に4を注ぎ入れてよく混ぜ、塩こしょうで味を整える。
6. 別の鍋に湯を沸かしショートパスタを好みの硬さに茹で、ざるにあげたらオリーブオイル(分量外)を軽く振って馴染ませる。
7. 器にショートパスタ、スープを盛り付け、モッツァレラチーズを添え、彩りにパセリを少々、そして仕上げにオリーブオイルを回しかける。
●今回は舌の上で崩れていくような豆の食感を楽しむために豆は柔らかく煮て、ベーコンや玉ねぎなども豆のサイズに合わせて小さくカットしています。
●ショートパスタも気持ち柔らかめに茹で上げた方が、全体の食感のバランスがまとまって食べやすくなります。
●モッツアレラチーズはナイフでカットするよりも手で裂くようにすると、スープやオリーブオイルとの馴染みもよく、より美味しくいただけます。
●乾燥豆はお好みのものをお使いください。また、押麦などの穀物を混ぜてもプチプチとした食感が楽しいスープになります。
●牛乳は、バターナッツかぼちゃ自体の水分量、レンジのかかり具合によって調整が必要です。今回は120ccを加えています。「食べるスープ」なので、さらさらというよりは、もったりとした重めの仕上がりにしました。お好みに合わせて加減してくださいね。
濃厚な旨味のバターナッツかぼちゃに、チーズとベーコンの塩気と、オリーブオイルの香りが加わった、秋らしい色合いのひと皿が出来ました。
今回はショートパスタを合わせていますが、バゲットやカンパーニュなどパンメニューにももちろん合います。
レンジで仕上げたかぼちゃのペーストは密封バックに入れて冷凍保存も出来るので、一気にまるごと1個分を加熱しておいて、次回いつでも使えるように準備しておいてもいいですよね。
ちなみに、今回のバターナッツかぼちゃの半分はこんな風に食べちゃいました。
1. 電子レンジにかけて柔らかくなったバターナッツかぼちゃの種をとり、全体にフォークで溝をつけるようにほぐす
2. ほぐした部分に大さじ2くらいのメープルシロップを回しかけ、ちぎったモッツアレラチーズを上に並べる
3. トースターやグリルでモッツアレラチーズがトロリとするまで焼く
4. オリーブオイルを回しかけたら、スプーンで掬っていただく
これ、大人もですが、とにかく子供さんに大人気のメニューです。
そのまま食べてもいいけれど、トーストにのせたバターナッツのパンプキントーストもオススメですよ。
ひょろりと面長で、下膨れな形もかわいいバターナッツかぼちゃ
この秋は、まるごと1個存分に楽しみましょう!
記事:オリーブノート公式アンバサダー sachi_m_0501さん
パンが好きで、野菜が好きで、フルーツが好き!彩り豊かなテーブルを目指して、毎日の朝ごはんを楽しんでいます。
夫と、食いしん坊な猫兄弟の4人家族。
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。