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オリーブオイルは、オリーブの実を絞って作られる油です。オリーブの実にはオイルが含まれており、オリーブの果実を絞って水分や不純物を取り除いたオイルがオリーブオイルになります。
新鮮なエクストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実でできたジュースといわれることもあり、生でそのまま料理に使うことのできるフレッシュな味わいが魅力です。
オレイン酸を多く含むオリーブオイルは酸化されにくく、加熱しても有害なトランス脂肪酸ができにくい特性があります。特に、高品質なエキストラバージンオリーブオイルは、ポリフェノールやビタミンEなど、多くの抗酸化成分を含んでおり、アンチエイジングに欠かせないオイルとしても知られており、その人気は国内でも年々高まっています。
また、オイルには格付けや種別分類が存在しており、それに合わせて、用途も食用だけでなく、化粧品や薬品、洗剤の材料、燃料などさまざまで、家庭でも幅広く使うことができる万能なオイルとして利用することができます。
オリーブはモクセイ科オリーブ属の双子葉植物で、常緑樹木になります。
葉の特徴は、革質(革のように固い性質)で長い楕円形をしており、対生(葉が茎の一つの節に2枚向かい合ってつく)で成長性してゆきます。
品種の数は大変たくさんあり、3000種類以上とも言われています。実が食用油の原料や食用、葉や茎は茶や飼料になります。また樹木ガーデニングなど観葉植物としても人気が高く、様々な目的で広く世界中で栽培されています。
世界の生産量のうち、98%以上が地中海周辺諸国となっています。
1位:スペイン 1172万t
2位:イタリア 595万t
3位:ギリシャ 408万t
※FAO(国際連合食料農業機関)FAO統計データベース(FAOSTAT) における2012~ 2013年の生産量
日本での栽培ですが、2018年9月24日の日本経済新聞によれば、香川県の出荷量が379トンで1位となっており、国内生産シェアの過半数を占めていました。しかし、国内需要の伸びに合わせ、日本全国で栽培面積が増えており、2010年の92%から、2015年には55%へとそのシェアを下げているとのこと。
脂肪酸とは、食品中の脂肪の9割を構成している物質で、植物油も肉や魚の脂も組成分は脂肪酸からできており、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3種類の元素が鎖状につながって形成されています。
脂肪酸は、炭素の数やつながり方の違いによって様々な種類がありますが、オリーブオイルの脂肪酸は、不飽和脂肪酸といい、炭素が二重結合している状態のものになります。
原子は、他の原子と結合できる手を持ち、その数は原子毎に異なっています。炭素原子は、他の原子と結合できる手を4本持っています。炭素-炭素二重結合とは、2つの炭素原子どうしが互いに2本の手でつながっている状態のことをいい、「C=C」で表記します。
(出典:農林水産省)
■飽和脂肪酸
バターやラードなどの動物性油脂
■不飽和脂肪酸
植物や魚に多く含まれている脂肪酸 ※炭素が二重結合している
(1)一価不飽和脂肪酸:二重結合が一つ(体内で作ることができる)
など
健康効果が高くて有名なオレイン酸は一価不飽和脂肪酸です。オリーブオイルに多く含
まれており、血液中のLDLコレステロールを下げる効果があります。
熱にも強いので幅広く加熱料理にも使うことが可能です。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット)
(2)多価不飽和脂肪酸:二重結合が二つ以上(体内で作ることができない)
αリノレン酸、DHAなどが有名で、様々な健康効果があります。
しかし、熱や光、空気で酸化しやすく、過酸化脂質になるので注意が必要です。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット)
オリーブオイルは植物油の中でも、最も多くのオレイン酸を含有しており、実に、含まれる脂肪酸の60~80%がオレイン酸なのです。
オレイン酸は、抗酸化能力にすぐれるオメガ9系のオイルといわれており、人の体内でも作ることはできますが、それだけでは不十分なために、食事で補っていく必要があります。したがって、オリーブオイルはアンチエイジングをはじめとする健康に役立つ食用オイルとして世界中で愛されています。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。