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シンプルに素揚げや焼いただけでもとろっと絶品のなすは、人気の高い野菜です。日本のみならず世界中で幅広く食べられている野菜で、和食はもちろん中華・フレンチ・イタリアンと度の国の料理とも相性抜群。
今回は旬のなすのさまざまな品種や保存方法、おいしい食べ方などをご紹介していきます。
なすの歴史は古く、中国から伝わり奈良時代には栽培されていました。「一富士ニ鷹三なすび」、「親の意見と茄子の花は千に一つの無駄は無い」、「秋茄子は嫁に食わすな」など、なすにまつわることわざや詩も数多くあり、昔から馴染みの深い野菜だったことが分かります。
また「くんち(九日)に茄子を食べると中風にならない」という言い伝えもあり、9月9日の重陽の節句にはなすを食べて、無病息災を願う習わしが残っています。
なすは20~30度と高い気温が生育に適していて、旬は6月~9月頃です。高知県や熊本県、新潟県、群馬県など全国で広く栽培されています。
昔から栽培されているなすは、各地でさまざまな品種が生まれました。
●中長なす
最も多く出回っている、一般的ななすです。栽培しやすく、日本全国で育てられています。
●丸なす
その名の通り丸々とした形が特徴のなすで、東北から関西にかけて栽培されています。京都の「賀茂なす」などがあり、田楽や煮物に向いています。
●長なす
主に西日本で親しまれている品種で、20~25cm程度の長さがあります。煮物に向いています。
●米なす
アメリカ由来の品種で、楕円形でへたが緑色なのが特徴です。肉が締まっていて種が少ない品種です。
●紫色の色素、アントシアニン
なすの紫色は、ぶどうやブルーベリーと同じアントシアニン類の色素です。強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防としても注目されています。皮に含まれているため、皮をむかずに調理しましょう。
●水分が多く体を冷やす
「秋なすは嫁に食わすな」ということわざがは嫁いびりのほかに、涼しくなる頃になすを食べて体を冷やさないための配慮の意味もあります。それほどなすは体を冷やす効果があるので、夏バテにはぴったりです。
新鮮ななすを選ぶポイントは、以下の4点です。
なすは常温・冷蔵・冷凍とさまざまな保存方法ができます。
●常温保存
常温で保存する際はひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、冷暗所に立てて保存して下さい。
●冷蔵保存
なすは寒さに弱い野菜なので、ひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーでくるみましょう。さらにポリ袋に入れ、軽く口を閉じてドアポケットや冷蔵室に立てて保存します。
●冷凍保存
なすを冷凍保存する際は、加熱してから冷凍しましょう。生のままだと水分が多く、冷凍には不向きです。食べやすい大きさに切り、油で炒めてあら熱を取ってから、チャック付き保存袋に重ならないよう並べて冷凍します。
なすは油を吸うので、揚げ物や炒め物などに最適ですよね。ただしその分気づかぬうちに脂質の過剰摂取の原因になることも。油はなるべく良質なものを使用しましょう。
煮浸しや焼きなす、蒸しなすの仕上げにオイルをかけるのもおすすめです。過剰に油を摂ることなく、おいしく食べられますよ。
ほかにもオリーブノートでは旬のなすを使ったレシピをたくさん掲載しています。
【プロが教えるパスタレシピ】とろとろ揚げなすのトマトソースパスタ
人気のパパイズムさんのトマト缶から作るトマトソースのレシピです。工程ごとに画像も細かくあり、初心者でも作りやすくなっています。なすは素揚げするひと手間でとろとろジューシーに。夏にピッタリのお家パスタです。
旬のトマトを発酵させることで、さらに旨みが増す上に適度に酸度も上がり、夏料理にはぴったりの発酵調味料に。レンジで作る蒸しなすはおかずが足りないときのもう一品にも大活躍します。キンキンに冷えた蒸しなすと発酵トマト、新玉ねぎのコラボは夏の冷たい発酵おかず、おつまみに絶好です。
油を吸いやすいなすを、上質なエクストラバージンオリーブオイルで仕上げた炒め煮のレシピです。炒め煮は、ナスに出汁とオイルのうまみがじゅっとしみ込んでいて絶品。ぜひごはんにのせてかきこんでほしい一品です。
今回ご紹介した長なすレシピ以外にも、米なすを使った丸ごとなすグラタンや、丸なすを使った味噌田楽など、品種により楽しみ方もたくさんあります。最近はなすだけで数種類扱っている店舗もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。