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おせち料理など縁起物にも用いられる里芋は、この時期旬を迎えます。ねっとり、ホクホクした食感は定番の煮物はもちろん、揚げ物やグラタン、じゃがいものかわりにポテトサラダなど、さまざまな楽しみ方ができます。
今回は里芋の品種や栄養、保存方法などをご紹介していきます。
里芋は宮崎県、千葉県、埼玉県、鹿児島県などを中心に栽培されています。高温多湿を好むため、北海道では栽培されていませんが、そのほか全国で収穫されています。旬は9月~12月です。
里芋の名前の由来は、里で収穫されることからと言われています。里芋は親いもから子いも、孫いもといもで増えていく植物です。そのため子孫繁栄、子宝に恵まれることを願っておせち料理など縁起物として用いられます。
里芋には栽培地域ごとにさまざまな品種が作付けされています。
●石川早生
宮崎県、千葉県、鹿児島県などを中心に栽培されている品種。7月~8月の少し早い時期に出回る、球体の小ぶりないもです。
●土垂
千葉県など関東を中心に流通される品種。楕円形で粘り気があり、1年中出回ります。
●八つ頭(やつがしら)
親いもと子いもが分かれず、一体化したもの。ホクホクしていて煮物やおせち料理などに用いられます。
●たけのこいも
「京いも」とも呼ばれる、長さ60cmにもなる円柱状の品種。冬に出回ります。
●ずいき
里芋の葉や柄はずいきと呼ばれ、食用にされる品種もあります。皮を剥いて茹でて、炒め物や酢の物にします。ずいきには赤・緑があります。
里芋は炭水化物、ミネラルやぬめり成分の食物繊維などをバランスよく含んでいます。
●カリウムが豊富
体内の水分調節などに関わるミネラル、カリウムが多く含まれているのが特徴です。カリウムはそのほか、余分な塩分を体外に排出するはたらきがあります。
●いも類の中では低カロリー
里芋100gあたりのエネルギーは53kcalです。ほかのいも類だとじゃがいも51kcal、ながいも64kcal、さつまいも127kcalと比較的低めです。たんぱく質や炭水化物など、重要な栄養素がバランスよく補えます。
●ぬめり成分は食物繊維
里芋のぬめり成分は、水溶性食物繊維の一種、ガラクタンやグルコマンナンです。グルコマンナンはこんにゃくに含まれていることでも知られており、腸を刺激して便秘を予防するのにはたらくほか、生活習慣病の予防にも有効です。
新鮮な里芋を選ぶポイントは以下の3点です。
里芋は常温・冷凍保存がおすすめです。
●常温保存
常温保存では、段ボールに新聞紙を敷き、泥付きのまま並べます。乾燥するのを防ぐため、上からさらに新聞紙をのせて、ふたは閉めずに冷暗所で保存します。
ほかに土に埋めて保存する方法もあり、前述の方法より長持ちします。里芋は低温が苦手なので、冷蔵室はあまりおすすめしません。
●冷凍保存
冷凍保存する場合、生・茹でてからどちらでも可能です。生のまま冷凍する場合、薄切り、いちょう切りなど食べやすい大きさに切り、冷凍用保存袋に平らに入れて保存します。
茹でてから保存する場合、かために茹でてから冷まし、冷凍用保存袋に入れて保存します。
定番の煮物もおいしいですが、グラタンやチーズ焼きなどもおすすめです。またイチオシは里芋ポテトサラダ、里芋コロッケ。じゃがいもとは違いねっとりした食感がやみつきになりますよ。
ほかにもオリーブノートでは里芋を使用したレシピをご紹介しています。
オリーブオイルで唐揚げをイタリアン風に!ワインが美味しい里芋のホクホク唐揚げ
一度茹でてから揚げることで、揚げたては衣がサクサクで中がトロっ、ネチっ、ポクっとします。じゃがいもには出せない食感で秋のごちそうに。里芋料理のレパートリーが少ない方におすすめです。
この記事では野菜水煮ミックスを使用していますが、生の旬の根菜をたっぷり使ったグリルサラダがおすすめです。根菜類は焼いても水分が出ないので、たっぷりオリーブオイルをかけたものが合います。
野菜たっぷり!オリーブオイルを使った身体温まるミルクスープパスタ
里芋の皮を簡単に剥く秘策つき!里芋はツルツル、キャベツや玉ねぎはミルクと絡まり甘くて、子供も大人も喜ぶ味です。野菜たっぷりで、パスタの量は半分なのにボリューム満点。お腹も心も満腹になります。
皮を剥いたり、泥を落としたりと下処理が少々面倒ですが、手をかけた分絶品のおいしさです。水煮なども売られているので、ぜひ色々な料理にチャレンジしてみて下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。