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春を迎えるころになったら田んぼのあぜ道を覗いてみましょう。セリ(芹)によく似た山菜が生えているかもしれません。それが田セリ(田ぜり)です。

田セリ(田ゼリ・田芹)は、セリ科の多年草で、日本全国の山野に自生する春の代表的な野草です。水分の多い土壌を好み、沢・河川の水際・水田の土手・湿地などに群生しています。
📌 正式名称:セリ(芹)/Oenanthe javanica
科・属:セリ科セリ属
分類:多年草
旬の時期:野草としては2月下旬〜4月頃
自生地:全国の湿地・水田周辺・河川敷
古くから栽培も行われており、スーパーでも販売されています。しかし野生の田セリは栽培品よりも香りが格段に強く、味もしっかりしていて、春の風味を存分に楽しめる貴重な食材です。
一般的にセリと呼ばれる水セリは茎が細くてひょろりと長くしんなりと柔らかいのが特徴ですが、一度田セリを味わうと、その美味しさに驚き、とりこになるほどです。
野趣に富んだその味は、エキストラバージンオリーブオイルとの相性もばっちりですよ。

| 比較項目 | スーパーのセリ(栽培品) | 田セリ(野生) |
|---|---|---|
| 入手時期 | 通年 | 2月下旬〜4月頃 |
| 香り | 穏やか | 非常に強い |
| 味わい | まろやか | しっかりした野趣 |
| 価格 | 1袋100〜150円程度 | 無料(自採り) |
| 栄養価 | 標準的 | 高い傾向あり |
野菜として出荷されるものではなく、山菜ですので、見つけたら来年も沢山採れるように、根っこは残してキッチンバサミなどをつかって根の上でカットして採りましょう。
田セリは河川の水際・水田の畦道(あぜみち)・湿地に自生しています。東京近郊でも河原や農地のそばで見つけることができ、意外と身近な場所に生えています。
葉の形は細かく羽状に裂け、独特の清涼感のある香りが識別の目安になります。採取前に必ず香りを確認しましょう。
田セリは湿地に深く根を張っています。根元近くから丁寧にハサミで切り取りましょう。根の部分も旨みが強く美味しいので、切りすぎないよう注意してください。
採取したらすぐに香りを確かめてみてください。春の素晴らしい香りがするはずです。
似た植物に、ドクゼリ(毒芹)があり警鐘されています。それもそのはず。ドクゼリは日本三大毒草の一つで、根・葉・花・果実すべてに強い毒性があります。

葉のつき方が全く違うことと、ドクゼリはほとんど香りがありません。また、茎を割って見るとセリはしっかり詰まっていますが、ドクゼリは中空です。
※茎や葉の汁に触るとかぶれるので、出来るだけ見た目と香りで判断してください。
基本的にセリと同じでお浸し、ハーブとしてのサラダ、炒め物、鍋など幅広く利用できます。ただし、アクがあるので、半日水に漬けた後、水1リットル当たり小さじ1杯の塩でサッとゆがいてから調理します。
【基本のあく抜き手順】
アクをしっかり抜きたい場合は、湯がく前に半日水にさらし、さらに重曹小さじ1/2を加えた湯でさっと茹でると効果的です。
田セリの胡麻和えの作り方(定番レシピ)

香りと田セリの歯ごたえを楽しむなら胡麻和えがおススメです。
材料(2〜3人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 田セリ(下処理済み) | 1束分(約100g) |
| 白ごま | 大さじ2〜3(お好みで) |
| 醤油 | 小さじ2 |
| 砂糖 | 小さじ1 |
| エキストラバージンオリーブオイル | ひと回し(お好みで) |
作り方
💡 ポイント:ごまは食べる直前に和えることで、食感と香りが最大限に引き立ちます。オリーブオイルを加えると、セリの香りが一層豊かに広がります。今回はアロンソヌエボ・エキストラバージンオリーブオイルを使用しました。
保存について:田セリの胡麻和えは香りが命。作ったその日のうちに食べきるのがベストです。山菜は必要な分だけ採るのが自然のマナーです。
鶏むね肉をつかったゆずポン酢あえもおススメです。サラダにして生ハムと一緒にいただいてもよく合いますよ。
田セリを採りに行くと、同じ場所で**ノビル(野蒜)**もよく見つかります。春の野草狩りをもっと楽しむために、ノビルの食べ方も覚えておきましょう。
春の山菜狩り 「ノビル(野蒜)」の酢味噌と、「セリ(田ゼリ)」の胡麻和え
田セリ(田ゼリ)は、身近な水辺で採れる春ならではの野草です。スーパーでは味わえない強い香りと野趣が魅力で、シンプルな胡麻和えにするだけで冷えたビールが止まらない一品になります。
ノビルと一緒に採れば、春の野草づくしのおつまみセットが完成。自然に触れながら食材を採取し、その日のうちに調理して味わう体験は、日常から離れた特別な喜びがあります。
この春、長靴とキッチンバサミを持って、ぜひ近くの水辺へ出かけてみてください。
よくある質問(FAQ)
A. 河川の水際・水田周辺の湿地・畦道などに自生しています。都市近郊の河川敷でも見つかることがあります。
A. 葉をちぎって香りを確かめるのが最も有効です。食用のセリはセリ科特有の爽やかな清涼感のある香りがします。ドクゼリにはこの香りがなく、茎の断面が空洞で節があります。見分けに自信がない場合は採取を避けてください。
A. アクがあるため、加熱調理する場合はさっと湯がくことをおすすめします。独特の香りが大切なので、茹ですぎには注意しましょう。
A. 野草としての田セリは2月下旬〜4月頃が旬です。スーパーでは養液栽培品が通年出回っています。
A. セリはカルシウム・鉄・β-カロテン・ビタミンCなどを含む栄養価の高い野草です。特に香り成分(精油成分)には食欲増進・血行促進の効果があるとされています。
A. エキストラバージンオリーブオイルのフルーティな香りがセリの野趣ある香りを引き立て、全体のコクも増します。β-カロテンの吸収率もオイルと一緒に摂ることで高まります。










ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。