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牛乳にヨーグルトを入れ、ヨーグルトメーカーで1日ぐらい寝かせるとヨーグルトができることは、発酵食品をちょっとかじったことのあるおしゃれ女子なら知っているかもしれない。また、ヨーグルトを水切りしてサワークリームみたいに食べる、をやっている人もいるだろう。
しかし私はそんなおしゃれ女子ではない。ある日、チーズを入れても同様にヨーグルトができて、それもかなりチーズっぽくなり、水を切って寝かせると結構りっぱなチーズができることを知った。そんなことできればもうチーズ買わなくていいじゃん。
でも本当に固まるの? チーズで? と思って実際にやってみるとこれが簡単。しかも高級チーズを種にして作るとなんとなく高級な感じの出来上がりになるから、このチーズ高かったんだよねと、ちびちびとケチくさく食べるなら、それを種にしてたくさん作って心置きなく食べるというのも面白いじゃないか。
ということで以下、チーズdeチーズの作り方のご紹介。
ヨーグルトはヨーグルトメーカーじゃないと作れないと思っている、そこのあなた。そんなおしゃれな文明の利器は不要。ホームセンターに売っている、ばあちゃんが湯たんぽがわりに使う電気アンカで十分。あとは何かでくるんで保温すればよいのだ。
ただし、食べものなので、うちにある誰かが本来の使用法で使ったものはやめておこう。
アンカがない場合は、使い捨てカイロか、気温が20°Cを超えるまで待てば室内放置プレイでOK。アンカで作れば半日、4月ぐらいなら放置プレイで2日ぐらい(夏なら半日)でできあがり。
種にするチーズはブリーかカマンベールの白カビチーズが向いている。このチーズ、普通は殺菌処理されていて白カビは死んだ状態になっているが、たまに殺菌されていない、白カビが生きたままのチーズもあって、これにあたると本物の白カビチーズができる。
今回使ったものは残念ながら白カビ君は生きていなかった。一説によるとイ〇ンで売られているブリーは白カビが生きているとも。種チーズによって出来上がりが変わるのも面白い。
1. ブリーチーズ(カマンベールチーズ)を包丁で細かく切る。
2. 鍋に牛乳、塩と1を入れて火にかけ35~40℃ぐらいまで温める。
3. 温まったら火から下ろし、保存容器にあけてふたをして、電気アンカや使い捨てカイロを容器の下に敷いてタオルなどで包み、保温する。
4. 8時間程度経つと固まってヨーグルトができる。常温でもできるが、今の時期は外気温が低くく時間がかかってしまうので、保温すると良い。
5. 4をザルの上にさらしを敷いてあけ、水分(ホエー)を十分に切る(半日ぐらい)
6. コーヒーカップなどに5をさらしごと入れて、さらしをねじって固め、ふたをして冷蔵庫で1日程度置く。
7. 1日程度経つと硬くなっているので、型から出してさらしもはがし、2日程度ラップせずに冷蔵庫で乾燥と熟成をさせて出来上がり。種チーズの白カビが生きていると、ここでモクモクと白カビがはえはじめるのだが…一向にそのきざしがなかったので、今回は殺菌済の種チーズだったんだな。
結局、今回のブリーチーズに白カビ君は生存していなかったので白カビは生えず、高級ブリーチーズ10倍増計画のもくろみははかなく消えた。しかし、食べてみるとやや酸味があるとても美味しいチーズが出来たので、これをスプレッドにすることに。
フランスパンなどにぬってから粗びきコショウを振り、最後にエクストラバージンオリーブオイルをたっぷりかけると、もう最高!白カビはえてなくても上質なチーズスプレッドに。オイルのコクも加わったやや酸味のあるキレのある味わいで、時々入る種チーズもまた変化があってとても美味しい。ワインのお供にオススメ。
これから暖かくなるとチーズはもっと作りやすくなる。なにしろ保温がいらず室内放置でOKなのだ。今回は白カビチーズにはならなかったが、イ〇ンのチーズを手に入れて、次こそ本当の白カビチーズを作ってみよう。
オリーブクエスト
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