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はじめまして、栄養士のよっちゃんです。都内の施設で子どもや保護者へ向け、幅広く食のお仕事をさせて頂いています。
最近の健康ブームの影響で、体に善い食材やレシピなどの情報があふれていますが、「これを食べれば病気予防になる」「これを食べれば痩せる」といった話は枚挙にいとまがありませんが「一体どれが正しい情報なのかしら?」そんな相談をいただくことも少なくありません。
流行り廃りはありますが、それらの情報の中から正しい知識を提供することも栄養士の役割の一つだと考えています。
「食とoilの勘所」では、家庭のキッチンで怠りがちなちょっとしたポイントや保護者の方からの質問などを踏まえて、意外と知らない料理の勘所(ポイント)をお伝えしてゆきます。
ドレッシングを手作りしてもうまく混ざらなかったり、味にまとまりがなかったりした経験はありませんか?ドレッシングの勘所は、混ぜ合わせる順番が肝心!
まずベースとなる液体(酢、砂糖を混ぜたもの)にオイルを少量ずつ入れ混ぜることによって、油と酢が乳化しドロッとしたとろみのあるドレッシングに仕上がるのです。一気に油を入れてしまうと、なかなか乳化せず水分と油の層に別れてしまってとろみのあるドレッシングにはなりません。ミキサーや泡立て器でしっかり乳化させると、とろりと白濁して時間が経っても分離しにくい美味しいドレッシングに仕上がります。
まずはフレンチドレッシングを美味しく作ってみましょう。これができれば後は応用です。
ちょい足しするだけでとっても簡単、様々なドレッシングが完成します。
綺麗に乳化するとトロトロになる
基本的には、サラダを作る都度ドレッシングを作った方が酸化度も少なく味も香りも抜群ですが、このオリーブオイルフレンチドレッシングは2〜3日程度でしたら冷蔵庫で保存が可能です。オリーブオイルの種類によっては、甘みのあるフルーティーなものもありますので、その場合は砂糖の量を少し減らすとオリーブオイルの柔らかな甘味が引き立ちます。
また、エキストラバージンオリーブオイルの苦味や風味が苦手な方は、サラダ油を使ってもおいしく仕上がります。サラダ油のフレンチドレッシングは3~4週間程度なら保存がきくので多めに作って常備しておくことができますよ。
オリーブオイルにはn-9系脂肪酸のオレイン酸という栄養素が入っています。オレイン酸は酸化されにくく、血中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減少してくれる効果もあります。そのため、悪玉コレステロールが原因となる動脈硬化や心臓病、また高血圧などを予防する効果も報告されています。オレイン酸は体内でも作られる栄養素ですが、このように体に善い働きがあるので毎日の食生活に取り入れていきましょう。
今回はこのフレンチドレッシングを使用し、マセドアンサラダを作りました。マセドアンとは、角切りにしたサラダのことをいいます。簡単に作れる料理なのでおススメです。
これからの季節の夏大根は辛味が強い為、一回沸騰したお湯でさっと茹でた方が、塩もみよりも辛味が抜けて美味しく食べられますよ。
【参考文献】
五訂増補日本商品標準成分表
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。