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エスカベッシュ、またはエスカベーシュ escabeche (仏語)。魚をから揚げにし、酢・油・香辛料・香味野菜などを合わせた潰け汁に漬ける料理です。
元々は地中海料理の一種ですが、カタルーニヤ、プロヴァンスと言った、スペイン・ポルトガルや中央アメリカ・南アメリカでは一般的な料理でもあります。またその影響はアジア・太平洋でも見られ、フィリピンでも人気があります。日本ではちょうど、”南蛮漬け”にあたります。
本来ならアジやイワシで作るのがポピュラーですが、今回は手に入りやすい上に作り易い、栄養豊富な鯖で作りました。
パーティー料理のメインディッシュとして十分なメニューですが、冷えても美味しく、日持ちもするので、おせち料理としてもピッタリ。季節を問わず頂いてもらえる、日々の常備菜としてもオススメな一品です。
1. フライパンに火をかけオリーブオイル(適量)を入れ、ニンニクで香り付けし、そこに玉ねぎとパプリカ入れて軽く妙めておく。鯖は1枚を適度な大きさに切り、グリル等で焼いておきます。
2. 1の焼き鯖の両面に片栗粉をまぶし、多めの油を入れて熱したフライパンで、焼き色がつくまで両面を焼く。
3. 別鍋に★印の材料を入れて、軽く沸騰するまで火にかける。
4. 耐熱容器に1.の揚げた鯖→炒めた野菜の順に重ね、その上から3.の煮つめたタレを熱々な状態のままかけ、浸す。
5. 最後にエクストラバージンオイルをひと回しかけて出来上がり。蓋をして最短でも2〜3時間は冷蔵庫に置いてから食べてください。2~4日ほど保存できます。
長く置けば置くほど、味はまろやかになり、魚臭さが全く取れ、野菜も魚も驚くほど美味しくなります。
冷えた状態で食べられるので、常備菜として作って冷蔵庫に常備しておけば、いつでも食べれて、とても便利。
パプリカを赤、玉ねぎを赤玉ねぎに変えれば、色鮮やかで、おもてなしにも、持ち寄りのひと品にもピッタリ。
白ワインとの相性が抜群です。
また鯖はグリルで予め焼いて、焼き鯖の状態から作ったので、火の通りを心配する事なく楽に作れる、そんなレシピです。
容器から出して器に盛るだけで、すぐに食べられます。お気に入りの器にこんもりと高く盛り付ければ、かなり手の込んだ料理のように映えて見えて、急な来客にも喜ばれる一品になるかと。そんなお助けメニューでもあります。
また最後に回しかけるオリーブオイルは、絶対美味しいものがいいと思います。
今回はオリーブクエストを使わせてもらいましたが、豊かな香り、程よい苦味と辛味がプラスされて、更に美味しく仕上がった絶品エスカベッシュに。
是非、お試し下さい!
記事:アンバサダー salon75_さん
山々に囲まれ、四季折々を感じられる岐阜の片田舎で、食卓を囲む小さな会”salon75″を開催。
ごく普通の主婦出身で、専門的に学んだ事はないけれど、そんな主婦感覚を活かし、あえて近所のスーパーでも手に入りやすい食材を使用して、特別に難しい事を要せずとも作れる、だけどいわゆる”家庭料理”からは少し背伸びした、そんな料理を作っています。
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。