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おうちごはん生活もほぼ3週間。そろそろメニューが尽きてきたし、「ああ、あの店のパスタが食べたいなぁ」とか「どこそこのトロ~リチーズのピザがいいなぁ」などとお気に入りの店の一品が恋しいと思っている方も多いのではないでしょうか。最近では確かにデリバリーも進化しているし、この騒ぎでテイクアウトができる店が格段に増えたから、食べたいものは食べられなくもないですが。
でも、やっぱりできたてじゃない。冷めてる…生ぬるいわけです。それにパリッとしてほしいところはフニャっとしているし、コシがほしいところが伸びてる。レンチンすれば熱くはなりますが、でもできたてになりはしない。あー、できたてが食べたい。だったら時間はたっぷりあるんだから、自分で作ってみようと。しかも普段なら絶対やらないだろうことに挑戦しようと思い立ちました。
時間をかけて作るのに値するものとして、まず頭に浮かんだのが手作りパン。そして、それで作るメガバーガー。自分で作った焼き立てパンで高さ10cmを超えるであろうハンバーガーなんて、夢のようじゃないですか。
手作りパンですが、一度だけ挑戦したことがあります。しかし、ホームベーカリーを持っていないので、こねるのに四苦八苦。一生懸命やったのに、できたものが今一つ。それ以来手を出していませんでした。
しかし、今は腰をすえて何かできる貴重な期間です。これを逃せば永遠にパン作りトラウマが消えません。そこで失敗しないパン作りをググることにしました。
ホームベーカリーがない場合、生地は自力でこねる必要があります。パンの作り方の基本は以下の流れです。
材料を計量する
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材料をボウルに入れて生地を15分ぐらいこねたり、たたきつけたりして生地をなめらかにする
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こねた生地をまとめてボウルで一次発酵させる
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2倍ぐらいにふくらんだ生地を分割して丸め、一休みさせる
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休ませた生地を成形してオーブン皿に置き、濡れふきんをかぶせて二次発酵させる
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オーブンで焼き上げる
書き出すだけでも大変ですが、なにしろ生地作りが大変でした。一生懸命こねたりたたきつけたりしたのに、思ったように生地がなめらかにならず、しかも周りじゅう粉だらけ。こんなに苦労したのに、焼き上がりがボソボソでふくらみも足りず、固いパンになってしまいました。
もちろん、このやり方はプロの方、またパン作りに精通している方がやっているので、正統派であることは間違いありません。しかし、いざ自分のパンのできそこないぶりを見ると、同じやり方では二度とやる気が起きません。そこで簡単にできる作り方はないものかと、再度ググると、素晴らしいやり方を発見!
ホームベーカリーを持たない人にとって、手作りパンの最大の難関は、私同様、やはり”こね”のようです。ところが、これを克服できる方法が見つかりました。それは1分ぐらいこねたら、休ませてふくらませる、また1分こねてふくらませる、を3回ぐらい繰り返して焼き上げるやり方です。時間はかかりますが、こね時間は合計しても3分ぐらい!という画期的な方法です。長時間こねるのは大変ですが、時間がかかるだけなら簡単。あり余るほど暇があるわけですから、すぐ飛びつきました。
ほぼこねないパンは、生地をこねまくってグルテンを引き出す王道のやりかたではなく、あまりこねない代わりに、時間をかけてグルテンを引き出す方法のようです。このやり方だと、仕込みだけしておいて発酵して膨らんだけど焼く時間がない時には、こねなおしてガスを抜き、時間がある時に成形して焼くという、なんとも便利なことができそうです。それでは、ほぼこねないパンの作り方をご紹介。
1. 背の高いタッパーを用意する。ダイソーの食パン1.5斤保存用のタッパーがおすすめ。背が高くないと、発酵してふくらんだ時にフタに生地がくっついてガスが抜けてしまうので、高さが必要。
2. 1のタッパーに小麦粉、塩、砂糖、イーストを入れてヘラでざっくり混ぜる。そこに水とオリーブオイルを入れてヘラで混ぜる。今回はエキストラバージンオリーブオイルのルイーザを使用。
3. まとまってきたら手でこねる。最初はベタつくが、次第にまとまってくる。きれいにまとまったらぴっちりフタをして、常温で大体2倍にふくらむまで放置。2倍になるまでは気温に影響されるので、何分とか何時間ではなく「2倍にふくらんだら」というのを目安にする。
4. 3が2倍ぐらいに膨らんだら、一度フタを開けて生地にグーパンチをし、ガスを抜いてから1分ぐらいこねて、また常温で2倍になるまで放置。
5. 2回目の発酵が終了したら4つに分けて、オーブンシートを敷いたオーブン皿に置いて10分休ませる。
6. 10分経ったら、生地を成形して最後の発酵をさせる。皿の中心に高さのあるもの(ここでは七味唐辛子の瓶)を置いて、上からすっぽりホテルでもらえるシャワーキャップ(もちろん未使用)をかける。七味唐辛子を置いているのは、生地がふくらんだ時にシャワーキャップにつかないようにするため。シャワーキャップがなければラップなどでもよい。覆いをかけるのは、温度と湿度を保つため。2倍にふくらむまで待つ。
7. 2倍にふくらんだら220℃のオーブンで15~20分焼いてできあがり。比較的高温で焼くのは、セミハードタイプにするため。オーブントースターの場合はパンの上にアルミホイルをかけて10~15分焼く。フライパンなら、ごく弱火で10分焼き、ひっくり返してさらに10分焼く。
焼き上がりにびっくり!まるで高級ベーカリーのような見た目です。
オーブンから出すと、皮がパチパチとはじける音がします。香りも芳醇で、おどろくほどの上出来です。さっそく割ってみると、
皮はパリパリ、中はしっとりしています。このしっとり感はオリーブオイルのおかげでしょう。なんともなめらかな感じです。これは絶対うまいです。すぐルイーザに胡椒を入れてつけて食べてみます。
うひょー!ウマー!
エキストラバージンオリーブオイル、ルイーザの香りと深みのある味わいが、ぴったりです。パン生地にも同じオイルを入れているからなのかはわかりませんが、このパンに一番合うのはこのオイル、という感じがします。
ここまでおいしいパンができたので、ふだんは絶対にやらないであろうメガバーガー作りに挑戦します。インスタ映えのするものははたしてできるでしょうか。
ハンバーグを2枚、うち1枚には溶けるチーズ、そのほかは自作マスタード、自作クリームチーズ、今が旬の新玉ねぎ、レタスにトマト、目玉焼きを用意しました。こんなにたくさん、はさむことができるのか?
まるでジェンガをやっているように、バランスを見ながらなんとかすべて積み上げましたが、手が離せない。しかも上から押しすぎて目玉焼きがつぶれてしまうというアクシデントも発生。しかし、とにかく写真を撮らねばならないので、竹串を刺してなんとかひとり立ちさせました。写真を撮ったらすぐ実食です。
このメガバーガー、高さ10cmはゆうに超えています。これにかぶりつくことは憧れではありますが、さすがにアゴがはずれる危険があるので止めにして、おとなしくバラバラにしました。
それでも激ウマ!本格的ハンバーガーショップで出している高級ハンバーガーの味に劣りません。まずパンのおいしさ。ボリュームのある具材に決して負けていません。自作のマスタードもクリームチーズも、いい仕事してくれています。大満足でした。
パンの基本的な作り方では、一次発酵は30分、二次発酵は何分というように、時間の目安が示されています。しかし、発酵する環境はそれぞれ違うので、時間で考えるよりどれだけ生地が膨らんだかで決めた方がうまくいくようです。メガバーガーですが、あまり高く積むのはやめたほうがいいということがポイントです。
おうちごはんが続く今こそ、料理でもふだんやれないことをやってみるのはいかがでしょうか。発酵ものは特に生きものが相手で、その時々で異なるのでとても面白いものです。しかもおいしいし。ほぼこねないパンは絶対おすすめです。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。