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秋の風物詩、焼きいもやさつまいもご飯など、季節を感じる食材のさつまいも。さつまいもプリンやスイートポテトなどのスイーツもいいですが、サラダ、きんぴら、天ぷらなども捨てがたいですね。
さつまいもは「べにあずま」や「鳴門金時」「安納芋」など、広く知られている品種が多いのも特徴です。地域ごとにさまざまな種類を栽培しているため、品種の違いを味わうのもひとつの楽しみです。
今回は、さつまいもの品種や栄養、甘さを引き出す調理法などをご紹介していきます。
現在は貯蔵技術により一年中出回っているさつまいもですが、新物が出回るのは9~11月。また貯蔵することで熟成され甘みが増すため、1~2月に出回るさつまいもも美味しいと言われています。
さつまいもの原産地は中米。アフリカ大陸に渡ったコロンブスがスペインに持ち帰ったことで、世界に広まったと言われています。日本では鹿児島県や千葉県、茨城県、徳島県、宮崎県などを中心に栽培されています。
さつまいもは「甘藷(かんしょ)」と呼ばれることがあります。熱を加えることで甘さが増すことから、「甘い藷(いも)」として名付けられたようです。とはいえ、加熱調理にもポイントがあります。それはのちほどご紹介しますね。
最近は焼き芋や大学芋など、さつまいもにまつわるさまざまな専門店も人気です。お気に入りの品種がある方もいるのではないでしょうか。ここでは代表的な品種をご紹介します。
●べにあずま
関東地方の代表品種。人気のある品種のひとつで、育ちが早くたくさん収穫できるのが特徴です。濃い赤紫色の厚い皮に覆われていて、中は鮮やかな黄色ですが、加熱することで紅色になります。繊維が少なく、口当たりはなめらか。甘みが強く、ホクホク食感が人気です。料理全般、スイートポテトや焼き芋など幅広く活用できます。
●高系14号(鳴門金時、五郎島金時など)
「高系14号」と聞くと専門用語だと敬遠してしまいますが、人気品種、徳島県の鳴門金時や石川賢の五郎島金時などの系統です。関西を中心に栽培されています。紅紫色の皮の中は薄い黄色です。上記ブランド品種のような上品な甘さと美しい見た目が特徴。繊維は少なくねっとりしていて、冷めてもおいしいと言われています。
●紅赤(金時芋)
金時芋とも呼ばれる紅赤はべにあずまと似た性質を持っており、以前は関東の代表品種でした。見た目はほかの品種より細長く、皮は鮮やかな赤紫色、中身は鮮やかな黄色をしています。風味がよく、ホクホクとした食感が人気。現在でも焼きいも用品種として親しまれています。また、加熱することでより鮮やかな色になるため、おせち料理の定番、栗きんとんにも用いられています。
●安納芋
安納芋は鹿児島県種子島の特産品。しっとり食感と甘みの強さが根強い人気を誇ります。オレンジ色の果肉が特徴です。
さつまいもにはなんといってもビタミンCが豊富。加熱でも壊れにくく、手軽にビタミン補給ができますよ。
さつまいもにはビタミンCが豊富に含まれています。その量はいも類でもトップクラス。さつまいも100gあたり29mgと、一日の約1/3量を補うことができます。でんぷんにガードされているため、加熱しても壊れにくく、焼き芋やスイートポテトなど、間食でも不足しがちなビタミンCを補えます。
さつまいもの皮には、鉄分が含まれています。いつも剥いて捨ててしまっている、なんて方はもったいない!泥つきのものはついゴシゴシ洗いたくなりますが、栄養が流れ出てしまうので優しく洗ってそのまま調理に使用しましょう。また、皮にはポリフェノールの一種、アントシアニンも含まれています。アントシアニンはブルーベリーなどと同じ色素成分で、体内の活性酸素を除去し、酸化から守るはたらきがあります。
さつまいもを切ったとき、白い汁が出るのをご存じですか。これは皮に含まれるさつまいもの特有成分「ヤラピン」。さつまいもに豊富に含まれる食物繊維とともに、腸の動きを活発にするはたらきがあります。
旬のさつまいものおいしい見分け方は、以下の4点です。
そのほかひげ根が少なく均等にあるものは、繊維が少なめです。また、切り口から密がしみ出ているものや、跡があるものは糖度が高い証拠です。
低温はさつまいもの大敵。ちょうどいい保存温度は12℃付近と言われており、冷やしすぎると品質低下に繋がります。さつまいもの保存は、常温保存がベストです。
常温保存する場合、1本ずつ新聞紙などに包み、冷暗所で保存します。
冷蔵庫で保存する場合、1本ずつ新聞紙などに包んだあと、さらにポリ袋に入れます。口を軽く縛り、野菜室で保存します。野菜室は冷蔵室より温度が高いため、さつまいもの保存に適しています。
さつまいもを茹でたあと、つぶしてから保存するのがおすすめです。ジッパーつき保存袋に平たく入れ、冷凍します。そのほか、小分けにラップに包んで冷凍、甘露煮にして冷凍などもできます。
さつまいもを蒸し、薄く切って干すことで干しいもになります。1週間ほど通気性のよい場所で干しましょう。
冒頭でご紹介したように、さつまいもは加熱の仕方にポイントがあります。糖度の高いさつまいもは、レンジ加熱NG。手軽でついついやってしまいがちですが、電子レンジは火の通りが早く、加熱の過程での糖度アップは見込めません。
糖度をアップするためには、じっくり加熱することがポイント。面倒でも170℃くらいのオーブンで1時間ほど焼くか、蒸し器でゆっくりふかすのがおすすめです。また、アルミホイルに包んでオーブントースターや魚焼きグリルで返しながら焼くのも効果的。甘みを引き出すだけではなく、水分を保ちつつしっとり仕上げることができます。
ホクホク甘みの強いさつまいもは、おかずにスイーツに大活躍。近年はスーパーでもさまざまな品種を置いているところも増えているので、お気に入りのさつまいもを見つけてみて下さい。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。