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あまり旬のイメージがない海苔ですが、この時期に収穫され、新海苔として出回ります。お寿司やおにぎりなど、古くから日本食に欠かせない食材として食べられてきた海苔は、贈答用の定番。品質で等級が分かれていて、もっとも質の高いものから「優等」「特級」「一等」「二等」と七等まであり、まさに値段はピンキリ。
お正月など家族で集まる機会の多いこの時期は、ちょっと贅沢して質の高い海苔を味わいたいですね。
今回は海苔の旬や産地、保存方法や海苔の豆知識などをご紹介していきます。
11月ごろから摘み取られた海藻でできた海苔は「新海苔」と呼ばれます。味も香りも最高品質で、歯触りがよいのが特徴。海苔の旬は11~2月で、福岡県や佐賀県、愛知県などが主な生産地です。なかでも福岡・佐賀近辺は一大産地、有明海で育った海苔が収穫されます。
江戸時代には養殖が行われていた海苔。はじまりは東京都大田区・大森周辺と言われており、かつては東京湾でも海苔の養殖が行われてきました。残念ながら昭和38年に養殖は終わってしまいましたが、大森には現在も海苔問屋が残っているほか、「大森海苔のふるさと館」では海苔つけ作業の体験も行っています。
海苔と一口に言っても焼き海苔、生のり、あおさなどいろいろありますね。なかでもあおさと青海苔は何が違うの?と思う方も多いのではないでしょうか。それぞれについて解説していきます。
●青海苔
アオサ科アオサ属。糸状の海藻を粉状にしたものが青海苔粉として販売されています。色も香りもよく、高級品。贈答用としても使用されています。
●あおさ
アオサ科アオサ属。平べったい形状が特徴で、お好み焼きやたこ焼き、のりしお味のお菓子などに用いられます。「あおさ粉」「あおさのり」などと表記されて売られています。
●ひとえぐざ
ヒトエグサ科ヒトエグサ属。水に戻すと葉が開き、あおさ汁、海苔の佃煮などに使用されます。「あおさのり」などと表記されて販売されています。
スーパーにはサイズ違いの焼き海苔が多く売られています。それぞれのサイズと使用用途を簡単に解説します。
●全形
巻き寿司などに使用する1枚の呼び名。昭和40年代に全形は縦21cm×横19cmに統一されました。全形10枚で1帖、10帖で1把という数え方が使われています。
●半切りタイプ
全形の1/2サイズ。おにぎりやさらに半分に切って手巻き寿司などにぴったりです。
●3切りタイプ
おにぎり用海苔とも表記される全形の1/3サイズ。おにぎりや焼き餅に最適です。
●8切り・12切りタイプ
全形の1/8・1/12サイズ。味付け海苔はこのサイズで作られていることが多いです。ご飯のおともに合わせやすい大きさです。
海苔は一度に多くの量を食べないため、摂れる栄養は少量ですが、食物繊維やカリウム、鉄、ヨウ素、ビタミンA、ビタミンKなどが含まれています。コンビニのおにぎりに1個分に巻かれている焼き海苔でも、カリウムは約36mg、ビタミンAは約35μg摂ることができ、不足しがちな栄養素をちょこっと補給するのにおすすめです。
また海苔はうま味成分が多く、風味やうま味を上手に活用して調味料を減らせば、減塩にも役立ちます。
海苔を選ぶポイントは以下を参考にしてみてください。
包装された状態で販売されているのが多いため見分けるのが難しいですが、香りがよく厚みが均一なものも良品と言われています。
海苔はとにかく湿気が大敵。空気に触れさせずに保存するのがポイントです。ほかにも高温、光などが苦手なため、冷蔵・冷凍保存に向いています。
●冷蔵保存
乾燥剤と一緒にラップでしっかり包みます。チャック付き保存袋に入れて空気を抜いて冷蔵庫で保存します。
●冷凍保存
冷蔵保存と同じく乾燥剤と一緒にラップでしっかり包み、チャック付き保存袋に入れて空気を抜いて冷凍庫で保存します。冷凍保存すると食感や風味が保たれるので、長期保存に向いています。
使用する際は冷蔵・冷凍どちらも常温に戻してから使用するのがポイントです。室温との温度差で海苔が結露するのを防ぎます。直火で温める程度に炙るとさらにおいしく食べられます。やけどには注意してくださいね。また食べやすいよう少量ずつ小分けにして保存するのもおすすめです。
あおさも鮮やかな色を保つため、密閉して冷蔵庫で保存すると風味や色味が永見治します。
人が集まる年末年始のこの時期は、手巻き寿司や巻き寿司などがおすすめです。普段使いでは海苔和えや磯辺揚げ、ご飯のおともなど色々なシーンで楽しめます。
湿気ってしまった古い海苔は、佃煮にしましょう。だし汁や醤油・酒・みりんで味付けすれば簡単に手作り海苔の佃煮が完成します。こちらもご飯のおともやおにぎりの具材などにおすすめです。
オリーブノートでは海苔を使ったレシピをご紹介しています。
じゃがいもをカリカリに焼いて、相性のよいのり塩味に。風味のよい海苔をシンプルに味わえるレシピです。ほかにれんこん、長芋などの野菜チップスと合わせるのもおすすめです。
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難しそうなイメージの巻き寿司も、巻きすがあれば簡単に作れます。この記事では工程をひとつひとつ丁寧に写真付きで解説しているので、初心者さんにもおすすめ。海苔を1枚丸々堪能できます。
新海苔を手に入れたら、品質が落ちないうちにおいしく食べてください。香り高い海苔で食べるごはんは格別。焼き海苔はもちろん、青海苔も食卓に取り入れてみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。