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土用の丑の日の定番、うなぎ。夏バテ防止、スタミナ食材として知られていて、「うなぎを食べると精がつく」とも言われています。すっかり夏のイメージが定着していますが、実は秋から冬にかけてが旬。天然ものはこれからの季節に脂が乗っておいしくなります。
今回はうなぎの旬や産地、栄養やおいしい食べ方などをご紹介していきます。
日本は世界一うなぎを消費している国です。天然ものは青森県の小川原湖、千葉県の手賀沼や、利根川、那珂川、吉野川、四万十川、筑後川などが産地として知られています。どこも量が激減していて、高値で取引されています。
流通している多くが養殖で、鹿児島県、愛知県、宮崎県などで盛んに行われています。
うなぎは土用の丑の日に食べることでよく知られていますが、天然ものの旬は秋から冬にかけて。冬眠に備えて脂を体に蓄えていて、一番おいしい時期だと言われています。養殖に旬はありませんが、一年中一定のおいしさを保つことができるのがメリットです。
うなぎのかば焼きには関東風と関西風があるのをご存じですか。調理方法だけでなく開き方にも違いがあります。
●関東風
腹開きは切腹をイメージし、縁起が悪いと言われたことから背開き。半分の長さに切って串をうち、白焼きにして蒸してからたれを塗って焼く。適度に脂が落ちて、柔らかくさっぱりとした味わいです。
●関西風
うなぎは腹開き。切らずにそのまま串をうち、白焼きにしてそのままたれを塗りながら焼く。表面はカリッとして香ばしさが楽しめます。
スタミナ食材として知られているうなぎには、ビタミンAが多く含まれています。
●突出した含有量のビタミンA
うなぎの突出した栄養素と言えばビタミンA。脂溶性ビタミンのひとつで、うなぎなどの動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜など植物性食品に含まれるカロテン類が代表的な成分です。レチノールは肝臓に貯蔵されるため、うなぎの肝やレバーに含まれています。カロテン類に比べて吸収率が高く、体内で効率よくはたらきます。
一方で摂りすぎると頭痛や吐き気などの過剰症を起こすことがあります。普段の食事で食べる分には問題ありませんが、サプリメントの摂取には注意してください。
●脂質・たんぱく質が多く夏バテ予防にも
うなぎは脂質・たんぱく質が多く含まれています。これらの栄養素を補い、夏バテを予防するために土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ができたとも言われています。
●ビタミンD・Eも補える
ビタミンAと同じく脂溶性ビタミンであるビタミンD・Eも含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収を手助けして、じょうぶな骨や歯を作るはたらきがあります。
ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化防止や血行を促進する作用があります。
今回は店頭でよく販売されているうなぎのかば焼きの選び方をご紹介します。
うなぎを選ぶときには産地を気にしている方も多いかと思います。「国産」表示があると安心ですが、実は1日でも日本で養殖すれば国産表示が可能です。奮発して国産の良質なうなぎを購入したい場合は、信頼できるお店で選びましょう。
うなぎのかば焼きは冷蔵・冷凍保存が可能です。真空パックで販売されているものには常温保存が可能なものもあるため、パッケージを確認してください。
●冷蔵保存
ラップでしっかりと包み、たれが漏れないようポリ袋に入れて冷蔵室で保存します。1食分ずつ小分けに包むのがおすすめです。
●冷凍保存
ラップでしっかりと包み、チャック付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍室で保存します。解凍する際は前日に冷蔵室に移して冷蔵解凍をして、温めて食べてください。
ほかにもうなぎの炊き込みごはんにしたものを小分けにラップで包んで冷凍、う巻き(うなぎを入れた卵焼き)を食べやすいサイズに切り分け、小分けにラップで包んで冷凍などの方法もあります。
うなぎはヨーロッパでも食されていて、皮を剥いでぶつ切りにして赤ワインで煮込んだ料理や、ゼリー寄せなどが知られています。
定番のかば焼き以外だと、たれをつけずに焼いた白焼きをわさび醤油で食べるのも美味です。ほかにも塩もみしたきゅうりと合わせた「うざく」、うなぎおこわ、卵焼きにうなぎを入れた「う巻き」なども人気の食べ方です。
年々価格が高騰して、高級イメージが定着しているうなぎ。正しく保存して、おいしく食べましょう。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。