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秋に旬を迎える果物のひとつ、柿は古くからなじみのある果物です。「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という正岡子規が読んだ一句も有名ですね。
国内では多くの品種が栽培されていて、秋には1個100円程度で販売されていることも多く、手に取りやすい身近な果物です。
今回は柿の種類や栄養、おいしい食べ方などをご紹介します。
柿は日本を代表する果物です。海外では「KAKI」の名前で通用します。奈良県、和歌山県、岐阜県を中心に栽培されていて、9月中旬〜12月頃まで店頭に並びます。旬の季節以外の流通はほとんどなく、それ以外は干し柿などで楽しめます。
柿は甘柿と渋柿があり、渋柿はそのままでは食べられません。アルコールを噴霧したり、炭酸ガスの中に保存して渋みを抜いたりして出荷されます。また干すことでも渋が抜けます。干し柿には半乾燥のあんぽ柿、しっかり乾燥したころ柿などがあります。
ここでは代表的な柿の品種を紹介していきます。
●富有柿
最も多く生産されている柿。果汁が多く、やわらかいのが特徴です。
●次郎柿
甘みの強い甘柿で、しっかりとした歯ごたえが特徴です。
●西村早生柿
旬のはしりに出荷される柿。甘柿ですが、生育環境によって渋柿になることもあります。茶色の斑点があるのが特徴です。
柿にはビタミンCや渋み成分のタンニンなどが含まれています。
●ビタミンCが豊富
柿1個で一日の約半分のビタミンCを摂ることができます。ほかにもβ-カロテンやカリウムなども含まれています。生のまま栄養を逃さず食べられるので、不足しがちな栄養素を補うのにおすすめです。
●渋み成分タンニン
柿の渋み成分はタンニンによるものです。殺菌作用があるほか、活性酸素を除去するはたらきもあり、生活習慣病予防に効果的です。
おいしい柿の選び方は以下の3点です。
柿は常温・冷蔵・冷凍保存ができます。
●常温保存
熟していない柿は、常温保存するのがおすすめです。ポリ袋に入れてへたを下にして、風通しのよい場所で追熟させましょう。柿が分泌するエチレンガスで、追熟が進みます。
●冷蔵保存
柿はへたを乾燥させないのがポイントです。ペーパータオルを濡らして、へたを覆ってラップで包みます。へたを下にして野菜室で保存します。
●冷凍保存
柿を冷凍保存する際は、皮を剥いて食べやすい大きさのくし切りにします。小分けにラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存します。半解凍で食べるとシャリッとした食感が楽しめます。
丸ごと冷凍することも可能です。ひとつずつラップで包み、チャック付き保存袋に入れて保存します。へたの部分を包丁で落として、スプーンですくって食べるのがおすすめです。
柿はそのまま食べる以外にも白和えやなますなど料理にも活用できます。おすすめは柿と牛乳のみで作るプリン。熟した柿と牛乳をミキサーにかけて冷蔵庫で冷やすだけ、ゼラチンも卵も不要でとろっとプリンが完成します。柿にはペクチンという炭水化物が含まれていて、牛乳のカルシウムと結合してゲル化する性質を利用しています。そのため豆乳では作れないので注意して下さい。
オリーブノートでは柿を使ったレシピを多数ご紹介しています。
甘く熟した柿は生ハムの塩気と相性がよく、合わせると絶品おつまみに変身します。生ハムメロンは有名ですが、メロンだとお高くて、おつまみに使うにはちょっと贅沢。柿は気軽に楽しめるのでおすすめです。
家庭用オーブンで作る半生タイプのドライフルーツのレシピです。多少水分があるので日持ちや長期保存には不向きですが、その分生の果物の風味とねっとりさ、どちらも楽しむことができます。固かった、あまり甘くなかった柿も乾燥させれば甘さが凝縮しておいしく食べられますよ。
手作りの発酵柿酢は甘くておいしい最強の発酵食品!ドレッシングにも最適
柿を発酵させて作られる「柿酢」。買うと高いですが、家庭でも作れます。1ヶ月ほどかかりますが、完成した柿酢はドリンクとしてもそのまま飲めるほど甘味があり、柔らかい酸味があります。ドレッシングとして活用するのもおすすめです。
この季節にしか味わえない柿。ぜひいろいろな食べ方で楽しんで下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。