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オリーブオイルと相性がよく、香味野菜として知られているにんにく。一年中手に入りますが、5月~7月に旬を迎える野菜です。今回はスタミナ食材としても注目されているにんにくの栄養や、選び方を解説していきます。
にんにくは主に、青森県や香川県、北海道、宮城県、岩手県などで生産されています。なかでも青森県の出荷量はダントツ一位。にんにくの産地として知られています。産地により旬は異なり、香川県や宮城県は5月中旬から6月、岩手県では7月、青森では通年出荷されています。
旬以外の時期は中国産などの輸入品が出回っています。倍以上値段が違うこともあり、安価な中国産を使っている方もいるのではないでしょうか。
国産に比べ、中国産は中身が小さく、水分が抜けてしまっているものも多くあります。農薬や土壌の心配がある方は、安心の国産を選ぶとよいでしょう。
タミナ食材とも言われるにんにくには、疲労回復に効果的なビタミンB1をはじめ、ビタミンB群などを含んでいます。ビタミンB1は糖質が分解され、エネルギーになる際に不可欠な栄養素です。
にんにくの独特な香りは「アリシン」と呼ばれている成分です。このアリシンはビタミンB1と結合し、ビタミンB1の吸収を高めるため、疲労回復効果の持続にはたらきます。また、アリシンには抗菌・殺菌・解毒作用があり、さまざまな病気から体を守る効果もあります。
アリシンの効果を得るためには、いくつかポイントがあります。
アリシンは、油と一緒に調理することで分解されにくくなります。
アリシンは細胞を壊すことで活性化するため、みじん切りやすりおろし、潰して食べることがおすすめです。
アリシンはすりおろした後、時間が経つと空気中に逃げていってしまいます。調理中はなるべく空気に触れさせず、早めに調理をしましょう。
にんにくを選ぶポイントは、以下の3点です。
にんにくは、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存ができますよ。
外皮を付けたまま保存しましょう。風通しのよい冷暗所で保存するのがおすすめです。
丸ごと新聞紙やキッチンペーパーに包み、臭いが気になるのであればポリ袋に入れ、冷蔵室で保存。チルド室がおすすめです。ひとつずつバラして小分けにして保存することもできます。
冷凍保存をする場合、まるごとキッチンペーパーに包んで冷凍するのが一番長持ちします。一片ずつ保存する場合、薄切りやみじん切り、すりおろしにして冷凍する方法があります。どちらも小分けにし、ラップで包んだら冷凍用保存袋に入れて冷凍庫保存をしましょう。
にんにくは糖度が高く、中まで凍ることがないので、冷凍庫から出してすぐでも、簡単に切ることができます。凍ったまま調理するのもおすすめです。
ほかにも上記以外の、一風変わった保存方法をご紹介します。
乾燥させ、水分を飛ばすことで長期保存ができる方法です。芯を取り、輪切りにしてざるに並べ、2日ほど干せば完成。途中裏返し、両面をしっかり乾燥させることがポイントです。
ペペロンチーノの仕上げのトッピングや、サラダなどに活用するのがおすすめです。
相性のよいオリーブオイルと、唐辛子と一緒に付けることで、湿気や乾燥を防ぎます。漬けたオイルも料理に使うことができ、一石二鳥。清潔な瓶に保存すれば、1年程度保存ができます。
オリーブノートでも、オイル漬けレシピをたくさん紹介していますよ。
エキストラバージンオリーブオイルで春キャベツとアンチョビのペペロンチーノ
にんにくを使った定番料理、ペペロンチーノは、同じく旬の春キャベツとの相性抜群。オリーブオイルとにんにくをじっくり炒めて香りを出しましょう。
にんにく×枝豆、おつまみに最強の組み合わせのレシピです。枝豆を焼くことで、栄養を逃さず、旨味もぎゅっと凝縮します。
オリーブオイルをたっぷり使う、スペインで親しまれている家庭料理のレシピです。にんにくと相性のよいバケットを添えるのもよいですが、余ったらパスタや野菜炒めにもアレンジできますよ。
チューブのすりおろしにんにくも便利ですが、やはり生のにんにくを炒めた香りは格別。食欲をそそりますよね。国内には、ブランド品種も生産されているので、旬の今、お買い物に行った際にはチェックしてみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。