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初夏の代表的な野菜、アスパラガス。そのまま茹でて食べるだけでも、甘みと食感を楽しむことができる、人気の野菜です。パスタやピザなどイタリアンにも活用され、オリーブオイルとの相性も抜群。
今回は、アスパラガスの栄養や選び方などを解説していきます。
アスパラガスは、ギリシャ語で「新芽」を意味する「アスパラゴス」が由来だと言われています。ヨーロッパでは紀元前から栽培されており、日本には18世紀後半、オランダから伝えられ、現在まで親しまれています。
アスパラガスは主に5~6月に旬を迎える食材です。太陽をたっぷり浴びて育ったものはグリーンアスパラと呼ばれ、鮮やかな緑色と食感が特徴です。
一方、芽に土をかぶせ、太陽に当てずに地中で育てた物はホワイトアスパラガスと呼ばれています。皮が固いので、皮を剥いて焼いて食べると苦みと合わさっておすすめです。ホワイトアスパラガスは旬の限られた時期しか出回らず、多くは水煮缶詰に加工され、流通されています。アスパラガスの産地は、よく知られている北海道のほかに、長野県、秋田県などでも栽培されています。
ホワイトアスパラガスより、グリーンアスパラガスの方がカロテンやビタミンCを多く含んでいます。ここではグリーンアスパラガスの栄養について解説します。
グリーンアスパラガスは、100gあたり380μgのβ-カロテンを含む野菜です。原則、可食部100gあたりのβ-カロテン当量が600μg以上の野菜を「緑黄色野菜」と呼びます。グリーンアスパラガスは600μg未満ですが、食べる頻度や量が多いため、緑黄色野菜として認められています。
β-カロテンは、体内でビタミンAに変換される成分です。皮膚や粘膜の健康維持などにはたらきます。β-カロテンは脂溶性のため、油と一緒に調理するのがおすすめです。
そのほか、ビタミンCや葉酸などのビタミンも補うことができます。
「アスパラギン酸」という成分をご存じでしょうか。その名の通り、アスパラガスから発見されたアミノ酸です。疲労のもとである乳酸の分解を促進し、疲労回復に効果を発揮します。また肝機能を高める効果もあり、栄養ドリンクなどにも含まれています。
アスパラガスの穂先に含まれるルチンは、ポリフェノールの一種です。毛細血管を強くするはたらきがあり、高血圧予防や血流改善などに効果が期待できます。
アスパラガスの選び方のポイントは、以下の4点です。
アスパラガスは、鮮度が落ちるのが早い野菜です。保存には不向きで、あまりおすすめしません。買ってきたらすぐに食べきりましょう。ここでは、冷蔵庫で保存する場合のポイントをご紹介します。
ラップやポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。横にすると穂先が起き上がろうとエネルギーを使ってしまうため、鮮度が落ちてしまいます。牛乳パックやペットボトルなど、深めの入れ物に入れたり、ドアポケットなどの保存もおすすめです。
アスパラガスは、さっと茹でてマヨネーズなどをつけるだけでとても美味しく食べられますよね。このシンプルな食べ方にもポイントが。熱湯で茹でるより、電子レンジで加熱する方がビタミンなどの損失が少なくておすすめです。
ラップで包むか、耐熱容器にラップをふんわりかけ、600Wの電子レンジで1分加熱。水にはさらさず、そのまま冷ましましょう。
アスパラガスは油と合わせるとβ-カロテンの吸収率もアップします。炒め物や丸ごとアスパラフライ、アスパラの肉巻きも旬のアスパラガスの栄養を逃すことなく、美味しく食べることができますよ。
オリーブノートでは、相性のよいオリーブオイルを使ったアスパラガスレシピを紹介しています。
旬のアスパラガスをおいしく食べるために、まずは基本の下準備をしましょう。さっと塩湯でしてマヨネーズを付けるだけでも絶品おかずになります。
アスパラ生ハム巻きをワイルドにいただく、オリーブオイルトースト
見た目からダイナミック、アスパラを丸ごと使ったごちそうトーストのレシピです。生ハムの塩気とオリーブオイルの香りが、アスパラガスのおいしさを引き立たせます。
イタリアンシェフがオススメするアスパラのグリルのご紹介です。ベーコンと卵だけを使ったのシンプルなレシピで忙しい朝にもぴったりです。
旬以外は輸入物も出回るアスパラガスですが、旬の時期は国産も多く出回り、手に入りやすくなっています。オリーブノートでも今回ご紹介した以外のアスパラガスレシピを紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。