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輸入ものが多く出回っていますが、国産のパプリカはこの時期旬を迎えます。赤・黄・オレンジ・紫などさまざまな色の種類があるのも特徴です。肉厚で生で食べても甘みをしっかり感じるパプリカは、栄養満点。
今回はパプリカの栄養や保存方法、パプリカとピーマンの違いも紹介していきます。
パプリカは多くを輸入に頼る野菜で、現在流通しているパプリカの9割が輸入品です。その多くが韓国産で、7割程度を占めています。ほかにニュージーランドやオランダ産のものが出回っています。
とはいえ国内でもパプリカは生産されており、宮城県や茨城県、北海道などを中心に栽培されています。まだまだレアな存在ですが、少しずつ生産量を増やしています。
国産のパプリカの旬は6〜9月。ハウス栽培が中心で、直売所や道の駅などでは国産のパプリカも多く見かけることができますよ。
パプリカはピーマンの仲間ですが、このふたつの違いをご存じですか。ピーマンは薄肉中型種と呼ばれるのに対し、パプリカは厚肉大果種に分類され、ベル型とも呼ばれます。肉厚で甘みが強いのが特徴です。青臭さがあるピーマンに対して、食べやすいよう改良されていて、サラダなど生で食べる際にも人気です。
パプリカはビタミンを中心にさまざまな栄養素を含んでいます。
●加熱に強いビタミンC
通常ビタミンCは加熱に弱いのですが、パプリカに含まれるビタミンCは肉厚で加熱しても損失が少ないという利点があります。100gあたりのビタミンCは青ピーマンの2倍。なかでも赤パプリカに多く含まれていて、パプリカひとつで1日分以上のビタミンCを補うことができます。
●抗酸化ビタミンを補える
ビタミンC以外にも、ビタミンA・Eなどの抗酸化ビタミンが補えるのも特徴です。ビタミンEは青ピーマンの約4倍。赤ピーマンはとくにβ-カロテンも多く含んでいます。ビタミンA・Eはあぶらと相性のよい脂溶性ビタミンのため、オイルドレッシング、マヨネーズなどと合わせて食べるのがおすすめです。
●色によって機能性成分を補える
赤パプリカの色素は、唐辛子と同じカプサンチン、黄パプリカはとうもろこしと同じルテイン、黒や紫のパプリカはブルーベリーと同じアントシアニンという色素成分です。それぞれ抗酸化作用など特徴があり、色によって栄養も異なっています。
おいしいパプリカの見分け方は以下の3点です。
パプリカは常温保存、冷蔵保存、冷凍保存ができます。
●常温保存
常温で保存する際は、ひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、冷暗所で保存しましょう。
●冷蔵保存
丸ごと保存する際はひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、ポリ袋に入れて口を縛り保存しましょう。カットしたものは種を取り除き、ひとつずつラップでしっかり密閉して保存します。
●冷凍保存
冷凍保存する場合、千切りや乱切りなど、食べやすい大きさにカットします。そのまま小分けにラップをし、冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存します。生のまま冷凍するのがおすすめですが、茹でたりレンジで加熱してから冷凍することもできます。
パプリカは甘みとみずみずしさ、食感が特徴です。ぜひ加熱せず生のままおいしさを味わって頂きたいです。サラダのトッピングやマリネ、野菜スティックなどは食べやすくておすすめ。ピクルスにすれば長期保存が可能で、一品足りない、食卓に色がないときの救世主にもなりますよ。
オリーブノートではほかにもパプリカを使ったレシピをたくさん紹介しています。
旬のアジを使った南蛮漬けは、赤・黄のパプリカを使うことで色鮮やかに。たんぱく質、DHA(ドコサヘキサエン酸)、 EPA(エイコサペンタエン酸)、ビタミンBなど、栄養たっぷりで価格もお手頃なアジはまさに庶民の味方!ビールのおつまみにもぴったりで、夏の食欲を刺激してくれますよ。
オリーブオイルを使って簡単にできる、しっとり鶏むね肉のパプリカ巻きレシピです。むね肉に色のキレイな三色のパプリカを巻いて仕上げます。塩麴をまぶして2日程度寝かせた鶏むね肉にパプリカを巻くと、パプリカの香りが移っておいしくなります。
火を使わず、オリーブオイルで和えるだけ!夏の簡単・時短おつまみ3選
火を使わずにできる、パプリカとモッツァレラチーズのマリネをご紹介しています。パプリカの甘みを生かした、苦みや刺激が強いエキストラバージンオリーブオイルや、フルーティーなエキストラバージンオリーブオイルと相性抜群です。味付けもハーブソルトのみ。旬のパプリカの甘みが存分に楽しめる一品です。
色鮮やかでついつい手に取ってしまうパプリカ。そのまま食べられる調理の手軽さも人気。旬のこの時期、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。