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夏の代表的な果物のひとつ、桃。みずみずしくジューシーで、この時期は桃を使ったコンビニスイーツやファミレススイーツなども多く販売されています。ある調査では好きな果物ランキングの2位(1位はいちご)にランクインするなど、人気の高い果物です。
今回は桃の種類や選び方、保存方法などを解説していきます。
桃の原産地は中国で、日本では弥生時代の遺跡から桃の種が見つかっているほど、古来より古くから身近な植物として親しまれています。食用として広まったのは明治時代で、それまでは観賞用として栽培されていました。バラ科サクラ属で、3月〜4月には美しいピンクの花を咲かせます。
桃の旬は6月〜8月頃です。ハウス栽培も行われているため、早いと5月頃から流通しています。主な産地は山梨県や福島県、長野県です。桃のイメージが強い岡山県ですが、以前は主要産地だったものの現在の生産量はそれほど多くありません。しかし現在流通している品種の多くは岡山発祥のものも多く、特産品として人気です。
白桃・黄桃などが知られているように、桃の種類をいくつかご紹介します。
●白肉種
白桃と呼ばれる種類です。果肉が白く、水分が多く甘みが強いのが特徴。生で流通するほか、缶詰やネクタージュースにも加工されます。代表的な品種に「白鳳」、「清水白桃」、「川中島白桃」などがあります。
●黄肉種
黄桃と呼ばれる種類です。果肉が黄色く、酸味が強く硬めの果肉が特徴です。缶詰に加工されることが多いですが、黄金桃は贈答用として人気の品種で、そのまま食べるのに適しています。
●ネクタリン
桃を品種改良したもので、桃とあんずを合わせたような甘酸っぱい味が特徴です。桃より小ぶりで表面はうぶ毛がなくつるんとしています。
桃には食物繊維やミネラルが含まれています。
●水溶性・不溶性両方の食物繊維を含む
白桃に含まれる食物繊維量は100gあたり1.3gと突出して多くはないですが、水溶性と不溶性、ふたつの食物繊維を含んでいます。水溶性食物繊維はコレステロールの吸収を抑制したり、血糖値の急激な上昇を防ぐはたらきが、不溶性食物繊維は腸内環境を整え、腸の運動を促すはたらきがあります。缶詰の桃でも食物繊維を補うことができます。
●高血圧予防に欠かせないカリウム
桃にはカリウムが含まれています。カリウムは細胞内の水分量の調節に関わり、体内の余分な塩分を排出するはたらきがあるため、高血圧予防にも効果的と言われています。缶詰の桃だとカリウム量は半分以下になってしまうため注意してください。
桃のおいしい見分け方は以下の4点です。
桃は常温・冷蔵・冷凍保存ができます。基本は常温保存がおすすめです。
●常温保存
桃は常温においておくことで、追熟して甘く果肉も柔らかくなります。ひとつずつ新聞紙で包み、日が当たらない風通しのよい場所で保存します。食べる少し前に冷蔵庫で冷やす程度にするのがおすすめです。
●冷蔵保存
ひとつずつ新聞紙に包み、ポリ袋に入れて口を軽く縛って野菜室で保存します。桃は冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、新聞紙で冷気をカバーするのがポイント。2℃~6℃の冷蔵室ではなく、温度の高い野菜室(3℃~7℃程度)で保存しましょう
●冷凍保存
桃を冷凍保存する際は、カットして保存するのがおすすめです。皮をむき、食べやすい大きさに切り分けたら、変色防止にレモン汁をかけます。チャック付き保存袋に平らに入れて保存します。凍ったままシャーベットとして食べたり、半解凍でひんやり食べたりするのもおすすめです。カットした桃は傷みやすいので、2週間程度で食べきるようにしましょう。
桃はそのまま食べるのももちろんおいしいですが、加工して楽しむのもおすすめです。タルトやゼリーにして飽きずに食べられます。コンポートにすれば傷みやすい桃も日持ちさせることができます。
スライスした桃とモッツァレラチーズ、生ハムをオリーブオイルで和えた「桃モッツァレラ」は、おしゃれなおつまみとして人気です。追熟しても甘くならなかった桃は、スムージーにすれば無駄なく楽しめますよ。
生の桃はなかなか通年手に入りません。色々な品種が流通しているこの時期に、ぜひ色々な品種を味わってみてくださいね。
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しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。