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「油は太る」とよく言われますが、本当にそうなのでしょうか。
人は食べたエネルギー量よりも消費したエネルギー量が少ない場合、使いきれなかった分が皮下脂肪になって太ります。つまり、油を食べるから太るのではなく、食事全体で摂取したエネルギー量と運動量のバランスで、太るか痩せるかが変わるのです。
植物油には便秘解消効果等の美容効果もあるので、油をむやみに怖がるのではなく、摂取バランスに注意して上手に食事に取り入れたいものです。
また、α‐リノレン酸を多く含む植物油はからだに溜まりにくく、エネルギーや熱として消費されやすいという特徴があります。ダイエットが気になる人は、α‐リノレン酸を多く含むアマニ油やエゴマ油を積極的に取り入れると良いでしょう。
植物油は糖質(米やパン、麺類など)よりも消化・吸収に時間がかかるので、空腹感を感じるまでの時間が長くなります。お腹が空いているのにガマンをするのは辛いですが、油料理を取り入れるとなかなかお腹が空かないので、食べすぎ防止につながり、食事量を調節しやすくなります。
油料理を一品食べるカロリーよりも、うっかり変な時間につまんでしまう間食のカロリーの方が高かったというのは、よく聞く話です。ダイエットを長く続けるには3度の食事に適量の植物油を取り入れて間食を防ぎ、必要以上のカロリーを摂らないようにしましょう。
植物油やマーガリン、マヨネーズは目に見える油です。カロリーを抑えようと思えば、サラダにかけるマヨネーズを減らすなど、摂取量を簡単に調節できます。
一方、肉や魚、お菓子やインスタント食品などにも、油は含まれています。この「食品の中にどれくらい含まれているか分からない油」が、いわゆる見えない油です。
外食をした場合も、どのような油をどの程度使っているのかがわかりませんから、見えない油を摂取していると言えます。
調理する際に植物油を減らしても、肉類や菓子類をたくさん食べたり、外食が重なると、結局トランス脂肪酸や過酸化脂質などの体に悪い油をいつのまにかたくさん摂取している可能性があります。目に見えない油は、なるべく摂取を減らせるように購入する食品を選ぶようにしましょう。
調理する際は、目に見えない油の存在を考慮して、調理に使う植物油は1日大さじ2杯程度に調節すると安心です。
参考
日清オイリオHP(https://www.nisshin-oillio.com/)
山田豊文監修「植物油の事典 料理に、美容に、植物油を自分で楽しむ」
イラスト:いとうひとみ
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。