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茶わん蒸しやお吸い物、親子丼などの彩りとしてちょこんと添えてあるみつば。香りがよく、日本のハーブとして香り付けにも使用されます。みつばにはいくつか種類があり、その中にはこの時期旬を迎えるものもあります。
香りのよさと見た目の可愛らしさも特徴の三つ葉は、お浸しやかき揚げなどメインで使用する野菜としてもぴったり。ちょっとした添え物に購入したけど使い切れなかった、すぐにしなびてしまった、という方にもぜひチャレンジして頂きたい食べ方もたくさん掲載しています。みつばの保存方法や栄養も紹介しているので、正しく保存して旬のおいしさを味わってみて下さいね。
独特な香りが特徴のみつばは、日本のハーブとも言われています。パクチー(コリアンダー)と見た目がよく似ていますが、貴重な日本原産の香味野菜のひとつで、人参やパセリと同じくセリ科の野菜です。ひとつの茎にのこぎり形の葉が3枚付くことから「みつば」との名前が付いたと言われています。
みつばにはいくつか種類があり、この季節に旬を迎えるものは根みつばと呼ばれています。茨城県や千葉県、愛知県などを中心に栽培されています。
みつばは主に3種類が出回っています。
●糸みつば
葉柄が青く、スポンジで水耕栽培され通年流通している。みつばの主流で年7〜8回収穫ができる。その名の通り糸のように細い茎が特徴。
●根みつば
冬に養成した株の根元に土寄せをし、葉が出た春頃収穫する。根が付いたまま出荷される。土寄せをした部分は白く、葉は青々としている。
●切りみつば
遮光環境で育ててから光を当てて、葉柄を緑色にしたもの。株元から切り取り販売される。
みつばにはカリウムなどのミネラルや、β-カロテンなどのビタミン類が含まれています。
●カリウムが補える
みつばには、余分な塩分を体外に排出してくれるはたらきのあるカリウムが多く含まれています。水に溶けやすいため、生で食べるのがおすすめです。
ほかにもカルシウムや鉄などのミネラルを補うことができます。
●β-カロテンが豊富
みつばは緑黄色野菜で、β-カロテンが多く含まれています。3種類のなかでも一般的な糸みつばに最も多く含まれています。β-カロテンはあぶらと相性がよく、オリーブオイルやごま油、ドレッシングなどで和えることで吸収率がアップ。効率よく栄養を補うことができます。
ほかにあぶらと相性のよいビタミンとして、ビタミンEやビタミンKも含まれています。
●みつばの香りにはさまざまな効果が
みつばの爽やかな香りには、食欲増進効果やリラックス効果などがあると言われています。その香りは味付けの際、少ない塩分でもおいしく食べられることから減塩調理の強い味方にもなります。
みつばは新鮮なものほど香りが強く、鮮度が低下すると揮発して失われてしまうので、ぜひ購入したらすぐに食べるか、適切に保存するようにしましょう。保存方法についてはこの後ご紹介しています。
新鮮なみつばを選ぶポイントは以下の2点です。
みつばは日持ちせず、鮮度が低下しやすい野菜です。なるべく購入したらすぐに使い切るようにしましょう。
●冷蔵保存
みつばを冷蔵保存する場合、根元を切り落とし、濡れたキッチンペーパーで包みます。ポリ袋に入れて冷蔵庫に立てて保存します。少々手間ですが、さっと洗って同様に根元を切り落とし、清潔な容器に根元が浸る程度の水を入れ、ふたをして保存することで通常より長持ちします。数日に一度水を交換し、葉が水に浸からないよう注意して保存しましょう。
●冷凍保存
三つ葉は生のまま、加熱してからどちらでも冷凍できます。
生のまま冷凍する場合、洗って食べやすい幅に切り、チャック付き保存袋に平らにして保存します。使用する際は凍ったまま、使いたい分だけパキッと折って使うだけ。食べる際は必ず加熱して食べて下さい。
加熱して冷凍する場合、長いままさっと茹でて氷水で冷やします。食べやすいサイズに切り分け、水気をよく絞り小分けにラップに包みます。さらにチャック付き保存袋に入れ冷凍庫で保存します。汁物やお浸しなどに活用するのがおすすめです。
和食の名脇役イメージも強いみつばですが、おすすめの食べ方はお浸しです。小松菜やほうれん草と混ぜると、いつものお浸しもみつばの上品な香りでワンランクアップ。加熱することでかさが減り、みつばがたくさん食べられます。
この季節にはかき揚げもぜひチャレンジしてみて下さい。同じく旬を迎えるあさりや桜えび、新玉ねぎなどと合わせたものは絶品。手が止まらなくなるおいしさです。かき揚げを揚げるコツはこちらに詳しく記載しているので、合わせて参考にしてみて下さい。
かき揚げを上手に揚げるポイントつき!枝豆を使った夏野菜レシピ3選
ほかにも三つ葉の卵焼き、ナムル、白和えなどさまざまな料理に活用できます。
いままであまり購入してこなかった、という方もこの機会にぜひみつばを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。和食を引き立ててくれますが、エキストラバージンオリーブオイルともよく合いますよ。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。