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この記事でわかること
クセがなく食べやすい魚介類、イカ。寿司ネタや炒め物、煮物などさまざまな調理法があり、シーフードミックスなどにも使われています。日本ではスルメイカ・ヤリイカなど多くの種類が流通していて、それぞれ特徴や旬が異なります。
この記事では、管理栄養士・フードコーディネーターが、イカの種類と旬、栄養、選び方、保存方法、アニサキスの注意点、そしておいしい食べ方まで、まとめて解説します。
イカは日本近海だけでも30種類程度が生息しており、それぞれ旬が異なります。スーパーでよく見かける主な6種類をまとめました。
| 種類 | 旬の時期 | 主な産地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スルメイカ | 7月〜9月 | 青森県・北海道 | 最もなじみ深い種類。甘く弾力があり生食に最適 |
| ヤリイカ | 1月〜3月 | 青森県・北海道・長崎県 | 槍のような細長い形。旬の時期は子持ちも流通 |
| コウイカ | 3月〜5月 | 九州・瀬戸内海 | 身が厚い。冷凍品での流通が多い |
| アカイカ | 6月〜8月 | 太平洋側 | シーフードミックスによく使われる。スルメイカより大きい |
| アオリイカ | 6月〜8月 | 日本海側・太平洋側 | 大型で高級品。寿司ネタ・刺身として人気 |
| ケンサキイカ | 7月〜9月 | 長崎県・佐賀県・山口県 | 剣先イカとも呼ばれる高級品。するめの最高級品にも |
| ホタルイカ | 3月〜5月 | 兵庫県・富山県 | 7cmほどの小型。茹で・燻製・佃煮で流通 |
なかでもスルメイカは最も流通量が多く、夏の7〜9月が旬です。甘みと弾力が強く、生食にも加熱にも向いています。冬に旬を迎えるヤリイカは柔らかく甘みが強いため刺身に最適で、旬の時期には子持ちのものも出回ります。春が旬のホタルイカは富山湾の「ホタルイカの群遊海面」が特別天然記念物に指定されるほど有名で、ボイルしたものや沖漬けで楽しむのが定番です。
種類によって旬が異なるため、1年を通じて旬のイカを楽しめるのが魅力です。
イカは高たんぱく・低脂質で、ダイエット中の方にも取り入れやすい食材です。
●たんぱく質は100gあたり17.9g
スルメイカに含まれるたんぱく質は100gあたり17.9g。脂質はわずか1g程度と非常に低く、エネルギーも抑えられています。他の種類のイカも同様の栄養バランスで、良質なたんぱく質源として優秀です。
●肝機能維持にはたらくタウリン
イカには栄養ドリンクの成分としても知られているタウリンが含まれています。アミノ酸の一種で、肝機能を正常に保つ、血中脂質のバランス維持にはたらくなどの作用があります。
スルメの表面の白い粉も、乾燥中にタウリンがしみ出たもの。拭き取らずに炙って食べたり、刻んで松前漬けにして取り入れるのがおすすめです。

スーパーでイカを選ぶときは、以下の3点を確認しましょう。
| チェックポイント | 確認方法 |
|---|---|
| 表面に透明感・光沢・弾力がある | くすんで白っぽくなっているものは鮮度が落ちているサイン |
| 目が澄んでいて黒い | 目が白濁しているものは避ける |
| 胴の表面が濃い茶色 | 色が薄くなっているものは鮮度低下のサイン |
鮮度が落ちやすいため、当日〜翌日中に食べきるのが基本です。
冷蔵と同じく下処理を行い、氷水にくぐらせてから足と胴それぞれをラップでしっかり包み、チャック付き保存袋に入れて冷凍します。氷水にくぐらせることで表面に氷の膜を張り、鮮度を保ちながら冷凍・解凍できます。
そのほか以下の方法でも保存できます。
一夜干し: 下処理後に開いて水気を拭き取り、1日陰干しすると一夜干しになる
茹でて冷凍: 食べやすい大きさにカットしてさっと茹で、ラップで包んで冷凍
フライ下準備で冷凍: 衣をつけて冷凍し、凍ったまま揚げると手軽にイカフライができる
漬け込んで保存: 醤油・酒・みりん・生姜に漬けると臭み消しにもなり数日保存できる
イカにはアニサキスという寄生虫が生息しています。生きたまま食べると激しい腹痛や嘔吐を引き起こすことがあり、近年発生件数が急増しています。
| 予防方法 | 条件 |
|---|---|
| 加熱処理 | 60℃で1分以上、または70℃以上で即死滅 |
| 冷凍処理 | マイナス20℃以下で24時間以上冷凍 |

生食(刺身・いかそうめん・寿司ネタ)
鮮度のよいものは生で食べるのが最もおすすめです。スルメイカやアオリイカは甘みと弾力が際立ちます。いかそうめんは細く切るだけで見栄えもよく、おもてなしにも最適です。
炒め物・煮物
生食が苦手な方や冷凍後のイカには加熱調理がおすすめです。にんにくや生姜と炒めると風味がよく、アニサキスのリスクも回避できます。
加工品を活用する
塩辛・するめ・佃煮・一夜干しなどの加工品も積極的に取り入れましょう。旬以外の時期はシーフードミックスや冷凍品を活用すると手軽に楽しめます。

煮付けなどの和食料理でよく使われるヤリイカはにんにくとの相性も非常によい食材のため、イタリアンでもよく登場する食材です。オリーブオイルを使った和風ペペロンチーノは、生ハムの塩気でおいしく食べられます。

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シーフードミックスに使用されているイカはアカイカです。小さくカットされているので、お子さんでも食べやすく手軽に魚介類を取り入れられます。冷凍のイカのみも売られているので、旬の時期以外や、生のイカが手に入らないときは活用してみて下さいね。

イカの内臓を取り除き、乾燥させたものが「スルメ」です。イカの種類であるスルメイカから由来するようですが、剣先イカやヤリイカで作ったものの方が高級品になります。生のイカやスルメを引き延ばして裂いたものが「さきいか」です。ごま油とコチュジャンで韓国風の甘辛い味付けに仕上げています。
A. 店頭の刺身用イカはすでに一度冷凍処理されているものがほとんどですが、「刺身用」「生食用」の表示を必ず確認してください。表示がない場合は加熱調理することをおすすめします。
A. 基本の手順は、内臓・軟骨・くちばしを取り出し、流水で洗うだけです。慣れれば5分程度で完了します。内臓ごと引き抜くと比較的きれいに取り出せます。
A. 用途によって異なります。生食にはヤリイカの甘みと柔らかさが向いています。炒め物や煮物にはスルメイカの弾力と旨味が活きます。
A. 茹でたものは丸ごと食べられます。ただし生のホタルイカには旋尾線虫という寄生虫が寄生していることがあるため、生食は避け必ず加熱してから食べましょう。
A. 食べられます。イカ墨にはポリフェノールの一種が含まれており、パスタや炒め物に使うと独特の風味と色が楽しめます。
イカは種類によって旬が異なるため、1年を通じておいしいものを選べる食材です。高たんぱく・低脂質でタウリンも豊富な栄養価の高さも魅力です。生食する際はアニサキス予防のため一度冷凍されたものを選ぶか加熱調理することをおすすめします。刺身・炒め物・加工品とさまざまな食べ方で旬のイカを楽しんでください。
編集部より:2026年4月に加筆・修正しています。










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