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一年通して流通しているハーブは旬を感じにくいですが、バジルは夏に旬を迎えます。乾燥されたものやバジルペーストも売られていますが、生のバジルの香りや風味は格段に違います。オリーブオイルとの相性もよく、イタリアンに欠かせないバジルですが、鮮度が低下しやすいため気づいたらしなびてしまっていた、使い切れなかったという経験はありませんか。
この記事ではバジルの選び方や正しい保存方法、おいしい食べ方などをご紹介していきます。
「ハーブの王様」とも呼ばれるバジルは、シソ科の植物です。原産地はインドや熱帯アジアで、日本には江戸時代に伝わりました。スーパーに並んでいるバジルの多くがスイートバジルですが、ガパオライスなどに使われるホーリーバジルやダークオパールバジルなどの種類があります。
バジルの旬は7月〜9月の暑い季節で、比較的栽培しやすいので家庭栽培品種としても人気です。全国各地で栽培されていて、生のバジルも通年流通するほか、乾燥バジルも多く販売されています。
一度に多くの量を食べられないバジルは、突出した栄養素はありませんが、さまざまな成分を含んでいます。
●食物繊維が多く含まれる
バジル100gあたりに含まれる食物繊維は4.0gと野菜の中でも多めです。一度に食べる量は少量ですが、不足しがちな食物繊維を少しずつ補えます。ジェノベーゼなどのペーストも、裏ごしせず繊維ごと使用しましょう。
●ビタミン・ミネラルもバランスよく含む
カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンA、C、E、Kなど不足しがちなビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。ビタミンA、E、Kは脂溶性ビタミンのため、パスタやカプレーゼなど油と組み合わせた食べ方もぴったり。効率よく栄養を補えます。
●香りにはリラックス効果も
バジルなどのハーブの香りにはリラックス効果もあります。神経の疲れや緊張をほぐしてくれます。ほかにも香りは肉の臭み消し、風味付けにも活用されています。
新鮮なバジルの選び方は以下の3点です。
生のバジルは鮮度が低下しやすいので、買ってきたらなるべく早く使用しましょう。冷蔵・冷凍保存のほかに、干す、漬けることで長持ちさせることができます。
●冷蔵保存
キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。
●冷凍保存
小分けにラップで包み、チャック付き保存袋に平らに入れて冷凍室で保存します。
●干す
風通しのいい日陰に1枚ずつ広げて干して乾燥ハーブに。1日ほどで水分が抜けます。乾燥したら密閉容器に入れて、常温で保存しましょう。
●オイル漬け
オイルに漬けることで長持ちさせることができます。バジルとスライスしたにんにくに、エキストラバージンオリーブオイルを注げば、ハーブの風味を移した上品なオイルに。
バジルはジェノベーゼソースに加工するのもおすすめです。
オリーブノートではバジルを使ったレシピをご紹介しています。
夏に食べたいたっぷりオリーブオイルを使ったジュエリートマトのカプレーゼ
ミニトマトと、クリームチーズ、バジルを使ったイタリアン前菜の「カプレーゼ」。トマト、クリームチーズ、バジル、そしてオリーブオイルそれぞれの味わいが引き立てあい、爽やかなトマトとオリーブオイルの香りの余韻が鼻に残ります。
味をなじませた鶏むね肉をラップでくるくる巻いて炊飯器にお任せするだけの簡単レシピです。さっぱりとしたむね肉にフレッシュなルイーザとハーブの組み合わせが夏にぴったりの爽やかな味に。ソースはいろいろな料理に活用できます。
濃厚!オリーブ香るルイーザで作る クリームチーズのオリーブオイル漬け
余ったハーブの活用レシピにおすすめです。1週間くらい熟成すると クリームチーズの水分がほどよく抜けて濃厚なチーズへ変化します。残ったオイルは、パスタやサラダに和えたり、バゲットに載せてトーストしたり、冷ややっこにかけても。
料理の風味付けをしてくれるバジルは、ついつい余りがち。正しい保存方法を学ぶとともに、レシピのバリエーションも増やして無駄なく使い切りましょう。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。