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この記事でわかること
春の味覚といえば山菜。なかでもタラの芽は「山菜の王様」とも呼ばれる存在です。味にくせがなくアクが少ないため調理しやすく、山菜が初めての方にも取り入れやすいのが特徴です。
この記事では、管理栄養士・フードコーディネーターが、タラの芽の旬と産地、栄養、選び方、冷蔵・冷凍保存のコツ、正しい下処理の手順、そしておいしい食べ方まで、まとめて解説します。
タラの芽はたらの木の若芽で、最初に出る芽を摘んで食用にします。大きさは5〜10cm程度、太さは約3cmほどです。
天然物と旬の時期
天然のタラの芽は山野に自生しており、山形県・宮城県などが主な産地です。天然物の旬は4月〜6月で、この時期に山や里山で収穫されます。
ハウス栽培との違い
ハウス栽培のタラの芽は早いと12月から出荷が始まり、春より前にスーパーで見かけることができます。
| 種類 | 旬・出荷時期 | 味わいの特徴 |
|---|---|---|
| 天然物 | 4月〜6月 | 苦みと風味がしっかりしている |
| ハウス栽培 | 12月〜春先 | 苦みが控えめで食べやすいが風味はやや弱め |
山菜らしいしっかりとした味わいを楽しみたい方には天然物がおすすめです。
タラの芽は小さな山菜ですが、注目したい栄養素が含まれています。
タラの芽100gあたりには食物繊維が4.2g含まれており、その量は野菜類の中でもトップクラスです。同じく食物繊維を多く含むいも類と比べても低エネルギー・低糖質で、不足しがちな食物繊維を効率よく補える食材です。食物繊維には腸内環境を整えるはたらきや、食後の血糖値の急上昇を防ぐはたらきがあります。
タラの芽にはカリウムも含まれています。カリウムは体内の水分調節に関わり、余分なナトリウム(塩分)を体外に排出するはたらきがあります。そのほか筋肉の収縮や血圧の安定にも関わる、重要なミネラルです。
そのほか鉄・葉酸・ビタミンB2なども含まれています。タラの芽は1個10g程度と一度に大量には食べられませんが、旬の時期に積極的に取り入れることで栄養素を少しずつ補えます。

おいしいタラの芽を選ぶときは、以下の2点を目安にしましょう。
・葉がやや開いているもの
・3~5cmくらいで、成長しすぎていないもの
葉が開きすぎているものは苦みが強くなりやすく、逆に閉じすぎているものは若すぎて風味が弱いことがあります。やや開いた状態のものが食べ頃です。
また、大きく育ちすぎたものは筋張ってかたくなりやすいため、コンパクトでみずみずしいものを選ぶのがおすすめです。購入後は鮮度が落ちやすいので、できるだけ早めに下処理や保存を行いましょう。
タラの芽は鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早く保存することが大切です。すぐに使わない場合は、冷蔵または冷凍で保存しましょう。
●冷蔵保存
タラの芽を冷蔵保存する際は、乾燥を防ぐため新聞紙に包んで、ポリ袋に入れます。軽く口をしばって保存します。冷蔵室が2℃〜6℃程度なのに対し、野菜室は3℃〜7℃程度と少し温度が高いため、野菜室で保存しましょう。
●冷凍保存
タラの芽を冷凍保存する際は、まずさっと茹でて冷水にとり、水気をよく切ります。重ならないよう小分けにラップで包んで、チャック付き冷凍袋に入れて冷凍室で保存します。
冷凍保存する際は、下処理をしてから保存すると調理する際そのまま使えて便利です。タラの芽の下の部分を一周ぐるっとむくと、はかまが取れます。根元の断面を少し落とせば、下処理は完了です。
| チェックポイント | 理由 |
|---|---|
| 葉がやや開いているもの | 開きすぎると苦みが強くなりすぎる。やや開いた状態が食べ頃 |
| 3〜5cmくらいの長さのもの | 成長しすぎると筋張って硬くなる。コンパクトなものが柔らかくておいしい |
参考:農産物直売所 野尻の里
下処理してから冷凍すると、調理のときそのまま使えて便利です。冷凍保存の目安は約1ヵ月です。
参考:
タラの芽のおいしさを引き出すには、正しい下処理が大切です。
はかまの取り方
タラの芽の根元まわりにある褐色の薄皮部分を「はかま」といいます。はかまは食感が硬く、そのまま調理すると口に残ります。
これで下処理は完了です。アクが少ない山菜なので、長時間のあく抜きは不要です。
ゆで方
根元が硬いため、根元に切り込みを入れてから調理すると火が均一に通りやすくなります。
タラの芽は根元がかたいので、切り込みを入れて調理すると火が均一に通りやすくなります。定番の天ぷらやお吸い物、お浸しやあえ物など、さまざまな料理と相性抜群です。
保存方法でもご紹介しましたが、タラの芽は正しい下処理方法をすることでほどよい苦みと風味をたのしむことができます。タラの芽の下の部分を一周ぐるっとむいてはかまを取り、沸騰したお湯でさっとゆでて冷水で冷まします。あくが少ない山菜なので、簡単な下処理でおいしく楽しめます。この季節にしか味わえないものなので、正しい下処理を行い、旬のおいしさを存分に楽しみましょう。
タラの芽は味にくせがなく、さまざまな調理法と相性がよい山菜です。
天ぷら(定番・最もおすすめ) タラの芽の代名詞ともいえる食べ方。衣をつけて揚げることで、ほどよい苦みと風味が際立ちます。根元に切り込みを入れると火通りがよくなります。塩か天つゆでシンプルにどうぞ。
お浸し・和え物 ゆでたタラの芽を、だし醤油やごま和えで味付けするシンプルな食べ方。タラの芽本来の風味をストレートに楽しめます。
お吸い物・味噌汁 汁物の具材にも。春らしい色と香りが加わります。
タラの芽は天ぷらにするのが最もポピュラーですが、オリーブノートでは山菜・春野菜を使ったレシピも多数紹介しています。
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A. タラの芽はアクが少ない山菜なので、長時間のアク抜きは不要です。さっとゆでて冷水に取るだけで食べられます。
A. 天ぷらにする場合ははかまをつけたまま揚げることもできますが、取り除いた方が食感がよくなります。お浸しや和え物にする場合は必ず取りましょう。
A. 天ぷらにする場合ははかまをつけたまま揚げることもできますが、取り除いた方が食感がよくなります。お浸しや和え物にする場合は必ず取りましょう。
A. お浸し・ごま和え・味噌汁の具・炒め物など幅広く使えます。オリーブオイルで炒めてにんにくと塩で味付けしても美味しいです。
A. 私有地や採取禁止エリアでは採らないことが大前提です。また、タラの芽に似た有毒植物(ウルシの芽など)と間違えるケースがあります。確実に判断できない場合は採らない・食べないようにしましょう。
「山菜の王様」と呼ばれるタラの芽は、天然物なら4月〜6月に旬を迎えます。食物繊維やカリウムを含み、アクが少なく調理しやすいのも魅力です。選び方や保存方法、はかま取りなどの下処理を押さえれば、天ぷら・お浸し・和え物など幅広く楽しめます。旬の短い春の味覚を、ぜひ食卓で味わってみてください。
編集部より:2026年4月に加筆修正しています。










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