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近年人気の野菜、ズッキーニ。クセがなく食べやすく、この時期は安く手に入るので食卓への登場回数が多いご家庭もあるのではないでしょうか。
そんな皆さん、ズッキーニは何の野菜の仲間かご存じですか?見た目通りキュウリでも、食感どおりナスでもありません。実はあの意外な野菜の仲間だったのです。
今回はズッキーニの豆知識や栄養、おいしい食べ方などをご紹介していきます。
キュウリのような見た目となすのような食感のズッキーニ。実はかぼちゃの仲間だということをご存じですか。ズッキーニとは、「小さなかぼちゃ」という意味で、ヨーロッパでは多く利用されている「ペポかぼちゃ」の仲間です。完熟した実を食べるかぼちゃと比較し、ズッキーニは花が咲いた数日後の未熟な実を食べます。そのため、かぼちゃと比べて柔らかく、種もない食べやすい野菜となっているのです。
ズッキーニの原産地は北アメリカやメキシコ北部といわれています。フランス料理やイタリア料理では欠かせない食材として親しまれていますが、日本で広まったのは最近のこと。クセが無く食べやすいので、近年人気が高まっています。
ズッキーニの旬は夏。5月~9月に多く出回ります。国内では長野県、宮崎県、群馬県などで多く栽培されているのです。
旬の時期は国産ものが1本100円程度と安価な値段で手に入るため、人気に。旬の時期以外はアメリカやニュージーランドから輸入ものが流通しています。
実はズッキーニには黄色と緑の2種類あるのです。
ズッキーニには突出した栄養素はありませんが、ビタミンやミネラルをほどよく含んでいます。
ズッキーニには、体内の余分な塩分の排出を促すミネラル、カリウムが豊富に含まれます。塩分の尿への排泄を促すことから、高血圧の進行を抑える効果も期待されています。
カリウムは水に溶けやすい性質があるため、煮る場合は味噌汁やスープ、煮汁と一緒に食べられる料理がよいでしょう。
ズッキーニはビタミンCを含んでいることはご存知ですか。ビタミンCは丈夫な血管や皮膚を作るために必要な栄養素です。また、腸管内で非ヘム鉄という、野菜などに含まれる鉄の吸収率を高めるはたらきもあります。そのため菜の花や小松菜、海藻や豆類などと組み合わせるのがおすすめです。
ビタミンCは加熱に弱く、水に溶けやすいので短時間での加熱が重要です。また、購入後時間が経つとおいしさも栄養も減ってしまうため、買ってきたらすぐに調理するのがポイントです。
ズッキーニの選び方のポイントは、以下の3点です。
ズッキーニは冷やしすぎによる低温障害を起こすことがあります。冷やしすぎないよう工夫しながら保存しましょう。
1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れ軽く口を縛ります。冷やしすぎないよう、野菜室で保存しましょう。冷蔵庫は、冷蔵室が2℃~6℃程度なのに対し、野菜室は3℃~7℃程度と少し温度が高くなっています。
切ったらさっと茹で、水気をしっかりと取ってから小分けにします。ラップで包み、平らにして冷凍します。茹でずに焼いてから同じ方法で冷凍することもできますよ。
凍ったまま炒め物やカレー、煮込み料理に使うことができるので便利です。
ズッキーニはクセがなく、どんな食材・調理法とも合わせやすい万能野菜です。おすすめなのは煮込み料理。煮込む過程で旨味をしっかり吸って、食感・味ともに楽しめます。
ラタトゥイユは日本でも親しまれている、代表的なズッキーニを使った料理。フランス南部のプロヴァンス地方の郷土料理で、たっぷりの夏野菜とトマトを煮込むだけの簡単料理です。肉類を使わなくても、トマトの旨味をぎゅっと吸って、さらに煮ることで柔らかく、食べやすくなりますよ。
オリーブノートでは、ズッキーニなどの夏野菜をたっぷり使ったレシピを紹介しています。どれもこの時期に食べたいとっておきのレシピなので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
見た目も美しい、ズッキーニ・なす・トマトを使ったミートグラタンのレシピです。おもてなしレシピやお子さんに出しても喜ばれます。ズッキーニはクセがないので、ひき肉やオリーブオイルを吸って旨味たっぷりに。
ズッキーニの定番料理、ラタトゥイユ。「切って煮込むだけ」の簡単レシピなので、料理初心者さんにもおすすめ。たくさん作ってカレーやハンバーグのソースなどにもアレンジできますよ。冷やしてもおいしいので、この季節の作り置きとしてもぴったりです。
夏野菜とオリーブオイルで食べる「そうめん」レシピ/なす・トマト・ズッキーニ・かぼちゃ他
夏野菜×そうめん、どちらも夏を代表する食材ですね。夏野菜は色鮮やかなものが多いので、そうめんにのせるだけでもとっておきのごちそうに。オリーブオイルとめんつゆの相性も抜群です。
実はズッキーニ、生でも食べることができます。サラダのトッピングや和え物など、さまざまな料理に活用してみて下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。