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カレーや煮物など定番メニューに欠かせないニンジンは、鮮やかな色で食卓を華やかにしてくれますよね。栄養も豊富で生でも火を通してもおいしく食べられる、優秀な食材です。ニンジンの歴史は古く、現在日本ではさまざまな品種が出回っています。
今回はニンジンの歴史や品種を学びながら、豊富な栄養やおいしい食べ方をご紹介していきます。
鮮やかな色で緑黄色野菜の代表格、ニンジン。アフガニスタンが原産地と言われているニンジンは、その後2つのルートをたどり日本に入ってきました。
ひとつは中国を経由して17~18世紀に日本に伝わった東洋種、もうひとつはヨーロッパ・アメリカを経由して19世紀に入ってきた西洋種の2種類があります。
一年中出回っているニンジンですが、旬は2回あります。4~7月に出回る春夏人参のほか、これからの時期、10~12月に出回る冬人参があります。
多く収穫されている地域は北海道、千葉県、青森県、徳島県、茨城県などです。北海道は6~11月に、千葉県や茨城県などでは11~3月に収穫のピークを迎えます。
●五寸ニンジン
現在主流の品種で、円錐型の西洋人参です。根の長さは15~20cm程度で、甘みが強く、食べやすいのが特徴です。
●三寸ニンジン
五寸ニンジンより小さく、10cm程度の西洋人参です。成長が早くすぐに収穫できますが、生産が減少し現在では貴重な品種です。
●大長ニンジン
長さが60~80cm程度の細長い西洋人参です。甘みが強いのが特徴ですが、生育に手間がかかるため現在ではほとんど出回っていません。
●ミニキャロット
長さが10cm程度の西洋種で、三寸人参より細いのが特徴です。ニンジン特有の臭いも少なく、皮ごと食べられるのでサラダや野菜スティックとしても用いられます。
●島ニンジン
沖縄県のみで栽培されている品種です。長さは30cm程度で、黄色の見た目が特徴です。甘みが強く、煮物や炒め物などに向いています。
●金時ニンジン
国内で唯一残っている東洋種です。長さは30cm程度で、濃い紅色が特徴。京ニンジンとも呼ばれています。肉質が柔らかく、関西ではお正月に用いられます。
●葉ニンジン
ニンジンの葉を若いうちに収穫したもので、夏の葉物として出回ります。お浸しや和え物などに活用されます。
ニンジンはカロテンが豊富に含まれているほか、葉にも栄養がたくさんあります。
ニンジンのオレンジ色は、カロテンとリコペンの色です。カロテンは体内で一部ビタミンAに変換されます。皮のすぐ下に多いので、皮は薄く剥くか、無農薬の物を選び、よく洗って一緒に食べるのもおすすめです。あぶらと相性のよい成分で、炒め物や揚げ物などで吸収率がアップします。
ニンジンの葉には、ビタミンCやカルシウムなどが豊富に含まれています。傷みやすいので買ってきたらすぐに切り落として、早めに調理しましょう。
ほかにもニンジンには、食物繊維やカリウムなどが豊富に含まれています。
旬のニンジンのおいしい選び方は以下の3点です。
ニンジンは比較的日持ちしやすい野菜です。さまざまな保存方法ができるので、安い時期に買い置きしておくのもおすすめです。
ニンジンは湿気が苦手なので、1本ずつ新聞紙などで包み、冷暗所で立てて保存しましょう。
常温保存の場合と同じく1本ずつ新聞紙などで包み、さらにポリ袋に入れます。軽く口を閉じて冷蔵室で立てて保存します。
ニンジンを冷凍保存する場合、生のまま保存するほか、茹でて保存する方法もあります。
●生のまま保存
千切りやいちょう切りなど薄めに切り、ラップで小分けに包みます。平らにし、ジッパーつき保存袋に入れて冷凍します。
●茹でて保存
少し固めに茹でてあら熱を取ったら、しっかり水気を拭き取ります。ラップで小分けに包みます。平らにし、ジッパーつき保存袋に入れて冷凍します。
解凍する際は冷蔵庫に移して自然解凍か、凍ったまま料理にも使用できます。
新鮮なニンジンはよく洗い、生のまま食べるのがおすすめです。サラダのトッピングや野菜スティックなどに活躍します。また、皮付きのまま食べればカロテンを逃すことなく補うことができます。相性のよい油炒めやマヨネーズ、ドレッシングと合わせるのもポイントです。
また葉付きのニンジンはレアものなので、見つけたら購入して、
オリーブノートでは、ニンジンを使ったレシピをご紹介しています。
もう一品に困ったときはコレ!オリーブオイルでパッと作れる「ニンジンの新感覚サラダ」
ニンジンのシャクシャクした歯ごたえが新鮮な、旬の時期に食べたいサラダです。火を使わずニンジンのみずみずしさや甘みを味わえるだけではなく、オリーブオイルと合わせてビタミンの吸収率をアップする効果もあります。
これから旬を迎える根菜をたっぷり使った定番の筑前煮も、オリーブオイルを使ってひと味違った味わいに。油で炒めることで全体をコーディングしてくれて、煮崩れ防止にもなります。
一年中手に入るニンジンですが、これから旬を迎える野菜です。栄養も豊富で彩りもよいので、これからの時期、食卓への登場回数を増やしてみてはいかがでしょうか。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。