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春から初夏にかけては、塩ゆでしたそらまめがおつまみの定番、という方もいるのではないでしょうか。初夏を感じる食材として、旬の季節には店頭に多く並んでいます。そらまめは鮮度が落ちやすいので、正しい方法で保存・調理しておいしく食べましょう。
この記事ではそらまめの栄養や保存方法、おすすめ調理法などをご紹介していきます。
そらまめは3月から5月に旬を迎える食材です。空に高く伸びる生育方法から「空豆」、蚕の繭の形に似ているため「蚕豆」とも表記されます。千葉県や鹿児島県、愛媛県や香川県などで栽培されています。生育温度が高く暖かな気候でしか育たないため、暖かい南の地域を中心に栽培されているのが特徴です。
そらまめには主に二つの種類があります。ひとつは「一寸そらまめ」というもので、お多福豆とも呼ばれます。日本で主流になっている品種で、一粒が一寸(3cm)くらいの大きさで、ふっくらしているのが特徴です。
もうひとつは「早生そらまめ」と呼ばれるものです。こちらは小型の早生種で、一寸そらまめがひとさやに2~3粒入っているのに対して、早生そらまめは5~6粒入っているのが特徴です。最近はあまり見かけない貴重な品種なので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
そらまめにはたんぱく質や炭水化物、食物繊維などが含まれています。
●体を構成するのに重要なたんぱく質・炭水化物
そらまめには植物性のたんぱく質が含まれています。そらまめ100gあたりに含まれるたんぱく質は10.9g。脂質が少ないので、肉や魚より少ない脂質・エネルギーでたんぱく質が補給できます。また炭水化物も含まれているので、体のエネルギー源として昔から重宝される食材でした。炭水化物の内訳として糖質のほか、食物繊維も多く含まれています。
●ビタミンB群が多い
そらまめにはビタミンB1・B2などのビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するはたらきがあり、そらまめ自身に含まれる糖質(炭水化物)を上手にエネルギーとして利用します。
ほかにビタミンCや鉄・カリウムなどのミネラルも含まれています。
鮮度の良いそらまめの選び方は以下の3点です。
そらまめは空気に触れると鮮度が低下していきます。さやから取り出して売られているものもありますが、さや付きのものを購入しましょう。
そらまめは冷蔵・冷凍保存ができます。
●冷蔵保存
そらまめを冷蔵保存する際は、さやつきのまま新聞紙で包みます。ポリ袋に入れて冷蔵室で保存しましょう。さやから出すのは加熱直前にし、さやつきのまま保存するのがポイントです。
●冷凍保存
そらまめを冷凍保存する際は、まず豆を取り出して固めに塩茹でします。あら熱が取れたらチャック付き保存袋に平らにならして入れて、冷凍庫で保存します。調理する際は凍ったまま加えて調理ができます。冷凍する前に茹ですぎると食感が損なわれてしまうので注意して下さい。
そらまめは定番の塩ゆでのほか、さやつきで焼いたものもおすすめです。魚焼きグリルやオーブンでさやが焦げるまで焼くと、中の豆は蒸し焼きでふっくらと仕上がります。ほかに豆ごはんやチーズ焼き、かき揚げなどもよく合います。また麻婆豆腐やエビチリなどに使用される豆板醤は、そらまめを発酵させて作られた調味料です。そらまめは和洋中問わず、さまざまな調理法とよく合います。
オリーブノートではそらまめを使用したおすすめレシピを多数ご紹介しています。
旬のそらまめと新じゃがを使った、旬を感じる一品です。クリームチーズはくせのあるブルーチーズでもおいしく食べられます。そらまめや新じゃがのホクホク感と、チーズの濃厚さがよく合います。
初夏にぴったりなそら豆とアスパラガスと、今が旬のホタルイカをたっぷり使ったぶっかけそうめんカッペリーニ風のレシピです。自家製トマトのオリーブオイル漬けを加えてアクセントをつけてみました。仕上げに、オリーブオイルを加えることで、食べ応えのある味になります。
空豆とサルシッチャ(ソーセージ)のパスタ/イルキアッソ平雄次
そらまめとソーセージを使ったパスタには秘密が。豆類はでんぷんもしっかり含んでおり脂を吸わせるととても美味しくなります。サルシッチャ(ソーセージ)の味がしっかりそら豆について、バランスの取れたパスタです。
春はいろいろな豆が旬を迎えます。淡い緑色で食卓に華を添えてくれるので、ぜひさまざまな料理で楽しんでみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。