春から夏にかけて、スナップえんどう、そらまめ、きぬさや、グリンピースなどの豆が旬を迎えます。鮮やかな緑色で季節を感じる野菜としてもぴったり。
今回ご紹介するのはさやいんげんです。一年中流通していますが、これからの時期に旬を迎えます。野菜と豆のいいとこ取りができる食材で、栄養価も高いのが特徴です。この記事ではさやいんげんの栄養や保存方法、おいしい食べ方などをご紹介します。
さやいんげんは寒い時期には南の地域で、暑い時期には北の地域で栽培されているため、一年中手に入ります。旬は6〜9月で、福島県、千葉県、鹿児島県などを中心に日本各地で収穫されています。
さやいんげんは未熟な細長いさやを食べる野菜です。完熟した豆を乾燥させたものがいんげんまめで、あんや煮豆などに加工されます。さやいんげんは野菜類、いんげんまめは豆類に分類されます。
以前のさやいんげんはスジが多く、下処理としてスジを取る必要がありました。しかし現在は品種改良が進み、流通しているほとんどがスジなしのものとなっています。下処理の手間がなく、食べたときに口の中にスジが残ることもないので、以前に比べて食べやすくなりました。
さやいんげんの代表的な品種に、どじょういんげん(ケンタッキーワンダー)とモロッコいんげんがあります。どじょういんげんは一般的にさやいんげんとして売られている10〜30cm程度の細長い品種で、モロッコいんげんは1〜1.5cm程度の幅があり、平べったい見た目が特徴です。
さやいんげんは豆と野菜のいいところが両方含まれています。
●食物繊維が補える
食物繊維は野菜類・豆類どちらにも含まれていますが、さやいんげんでしっかりと補えるのがポイントです。100gあたり2.4g含まれています。腸内環境を整えたり、血糖値の急上昇を防ぐことで知られています。
●β-カロテンが豊富
さやいんげんは緑黄色野菜で、β-カロテンが多く含まれています。抗酸化作用があり、豆類ではなかなか補えない栄養素です。あぶらと相性のよい成分なので、炒め物や揚げ物などの調理もおすすめです。
ほかにもビタミンB群やビタミンK、カリウムなど多種類の栄養素を補うことができます。また量は多くないですが、豆類では補えないビタミンCも含まれています。
鮮度の良いさやいんげんの選び方は以下の3点です。
さやいんげんは冷蔵・冷凍保存ができます。
●冷蔵保存
さやいんげんは乾燥が大敵。冷蔵庫で保存する際は、ペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、口を閉めて保存します。
●冷凍保存
冷凍保存する際は、固く塩ゆでして水気を切り、食べやすいサイズにカットします。ラップに包んでチャック付き保存袋に入れ、冷凍室で保存します。凍ったまま使用できるほか、前日に冷蔵庫に移して冷蔵解凍すると鮮度を損なわずおいしく解凍できます。
さやいんげんはクセがなく食べやすい野菜です。旬のさやいんげんはみずみずしく、食感がいいのでさっと茹でてマヨネーズをつけるだけでも絶品に。お浸しやごま和え、炒め物、天ぷらなどさまざまな楽しみ方ができます。ステーキの付け合わせやラーメンのトッピング、肉じゃがや煮物の彩りなどにも活用できますよ。
春から夏にかけて、さまざまな豆が旬を迎えます。オリーブノートではほかの食材も紹介しているので、あわせて参考にしてみて下さいね。
一年中出回っているさやいんげんですが、旬の時期は流通も多く、手頃な値段で手に入ります。栄養価も高いため、ぜひ食卓に取り入れてみて下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。