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トマトやかぼちゃ、とうもろこしなど代表的な夏野菜の陰に隠れがちですが、ししとうも夏野菜に分類されます。初心者でも栽培しやすく、家庭で育てているという方も多いのではないでしょうか。鮮やかな緑色で添え物にも多く活用されますが、栄養価も高く、メイン食材になれる野菜です。
今回はししとうの種類や栄養、おいしい食べ方などをご紹介します。
ししとうは、へたの部分が獅子の頭のように見えることから名付けられた野菜です。ししとうがらし、青とう、青唐辛子とも呼ばれています。辛みの少ない唐辛子を、ピーマンと同じく未熟の時期に収穫した緑のもので、完熟すると赤くなります。長さは5cm程度で、中に白い種があり、種ごと食べられます。
ハウス栽培も行われていて、年中流通しているししとうですが、旬は夏から秋にかけてです。主な産地は高知県で、ほかに千葉県、和歌山県などで栽培されています。
ししとうにはいくつか種類があります。ここでは代表的なものをご紹介します。
●ししとう
一般的に流通している、5cm程度のもの。天ぷらや油炒め、お浸しなどで食べられる。
●万願寺とうがらし
京野菜の万願寺とうがらしは、大型のししとうになります。10cmを越える長さで、肉厚で甘みがあります。近年は全国のスーパーなどにも流通しています。
●伏見甘長とうがらし
万願寺とうがらしと同じく京野菜のししとう。万願寺とうがらしより細くスラッとしています。果肉が柔らかいのが特徴です。
ししとうは緑黄色野菜に分類されて、ビタミンなどを多く含んでいます。
●ビタミンCが豊富
ししとうはビタミンCが多く、100g(約20本)あたり57mg含んでいます。素揚げして添えたり、お浸しで小鉢にしたりと、日々の食事に取り入れて手軽にビタミンCを補給できます。
●色素成分β-カロテンが補える
緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンが多く含まれているのもししとうの特徴です。カロテンは色の濃い野菜に多く含まれています。体内で吸収されにくい成分なので、あぶらと一緒に調理して吸収率を上げるのがおすすめです。
●食物繊維も補える
ししとう100gあたり、3.6gの食物繊維が補えます。一日の食物繊維摂取目標量は約20gですが不足気味のデータもあるため、野菜や果物、いも類や海藻類などを積極的に取り入れながら、意識して補いましょう。食物繊維には腸内環境を整えるほか、血糖値上昇を抑える作用などもあります。
おいしいししとうの選び方は以下の3点です。
ししとうは冷蔵・冷凍保存ができます。
●冷蔵保存
冷蔵保存する際は、5本程度ずつキッチンペーパーで包み、チャック付き保存袋に入れて、野菜室で保存します。
●冷凍保存
冷凍保存する際は、水洗いして水気をキッチンペーパーでよく拭き取ります。小分けにラップで包み、チャック付き保存袋に入れて冷凍室で保存します。
使用する際は凍ったまま炒め物などに利用して、加熱調理して下さい。
ししとうは油との相性が抜群。豚肉とさっと炒めたり、天ぷらや素揚げなどで素材のおいしさをシンプルに味わうのがおすすめです。油と合わせるときは破裂しやすいので、調理前につまようじや包丁でししとうに穴を開けておくのがポイントです。
オリーブノートではほかにもししとうを使ったレシピを紹介しています。
シンプルにししとうをオリーブオイルで炒めたメニュー。贅沢オリーブオイルだからこそ美味しさが引き立ち、本格的な味を楽しめます。作りの簡単サルシッチャを詰めて焼いたアレンジもおすすめです。
たこ焼き器で作るアヒージョは、カラフルな夏野菜を使って映え狙いも。ポイントはオリーブオイルと、ニンニク、食材の出汁。バケットをつけたり、ワインと合わせたりするとより、楽しめますね。食べ終わったオイルはオイルパスタに再利用したりもできますよ。
夏に食べたくなる定番料理、カレーに夏野菜の素揚げをたっぷりのせたレシピです。わざわざ野菜を素揚げするのは面倒、という方にもおすすめ。使った油は100ml程度と少量の油でできます。ししとうは油っぽくなく、すっきりと揚がりますよ。
旬の野菜はおいしさも栄養価もアップ!メインのイメージがないししとうも、シンプルに炒め物やお浸し、揚げ物などで味わってみて下さいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。