たらこの旬はいつ？栄養と美味しい食べ方

たらこはおにぎりの具材として定番。みなさんはたらこ、明太子、焼きたらこ、明太マヨ、どれが好きですか。たらこはたらの卵。一年中手に入りますが、これから冬にかけて旬を迎えます。
今回はたらこと明太子の違い、保存方法やおいしい食べ方をご紹介します。

たらこの旬と産地

たらこはその名の通りたらの卵です。すけとうだらの精巣は白子に、卵巣はたらこに加工されます。国内ではすけとうだらが旬を迎える11月〜1月にかけて旬を迎えますが、近年は輸入ものも多く流通していて、一年中手に入ります。
親のたらは北海道をはじめ、東北や北陸地方を中心に水揚げされています。

たらこと明太子

●たらこ
すけとうだらの卵巣を塩漬けしたものを指します。主に流通しているものは赤く着色されたもので、生で食べる以外にも、焼きたらこや皮を取り除いてほぐして和え物やスパゲティなどに活用されます。

旬の時期は生たらこも売られています。写真は真だらのたらこで、塩漬けされていません。こちらは煮物や醤油漬け、しらたきや人参の子和えなどに用いられます。

●明太子
明太子は「辛子明太子」とも呼ばれ、たらこを韓国風に唐辛子で味付けしたものです。韓国ではすけとうだらを「明太」と表記することから、この名前が付けられました。

明太子と言えば福岡が有名ですよね。「たらこの旬と産地」でご紹介したとおり、すけとうだらは北海道〜東北、北陸地方で水揚げされており、九州は産地ではありません。ではなぜ明太子は福岡で有名になったのでしょうか。

戦後、韓国から福岡に引き揚げてきた人々が、韓国で親しまれていたたらこと唐辛子を使った料理を日本人の口に合うよう、加工して販売したことがはじまりと言われています。

たらこの栄養

たらこはたんぱく質やビタミンB群が多く含まれていますが、食べ過ぎには注意が必要です。

●少量でもたんぱく質が補える
たらこ100gあたりのたんぱく質は24.0g。1本あたり約6.0g含まれています。パスタや和え物など、少量でもたんぱく質がプラスできます。

●ビタミンB群が豊富
3大栄養素の代謝に関わるビタミンB1やビタミンB2など、ビタミンB群が多く含まれているのが特徴です。ほかにもビタミンD、E、亜鉛なども含まれています。

●プリン体や塩分過多に注意
痛風の方はたらこやいくらなど、魚卵を控えている方も多いのではないでしょうか。ほかにも食塩相当量も多く、栄養が摂れるからと食べ過ぎは禁物です。

たらこの選び方

ここではたらこの選び方をご紹介します。

• 透明感があるもの
• 皮が破れていないもの

たらこは卵の色を均一にするための発色剤や、血管を薄くするための漂白剤などが使用されています。無添加のものはその分見た目がよくないですが、気になる方はパッケージ表記を確認してみて下さい。

たらこの保存方法

たらこは冷蔵・冷凍保存ができます。

●冷蔵保存
パックから取り出して、軽く水気を拭き取ります。ふたつきの保存容器に入れて、-3℃付近に設定されたパーシャル室、またはチルド室(約0℃〜約2℃)で保存しましょう。買ってきたパックのまま保存すると、雑菌が繁殖する原因になります。

●冷凍保存
パックから取り出して、軽く水気を拭き取ります。1本ずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。使用する際は冷蔵庫で冷蔵解凍して使用しましょう。

旬のたらこの美味しい食べ方

たらこ・明太子は冒頭でご紹介したとおり、おにぎりの具材やパスタ、明太フランスなどパンにもよく合います。明太マヨ和えなども人気ですが、生ものなので早めに食べきって下さいね。

オリーブノートではたらこ・明太子を使ったレシピをご紹介しています。

【プロが教えるパスタレシピ】イカときのこのたらこ和え和風スパゲッティ

タラコスパというと思い浮かぶのはマヨネーズ系が多いと思うのですが、今回はきちんとしたプロ仕様の和風スパゲッティです。たらこの風味を活かしながらさっぱりと食べられます。大葉とレモン汁でさっぱりと食べられます。

タラコ×酒粕×オイルで絶品和風パテ / 発酵食材とオリーブオイル

タラコと酒粕にオリーブオイルを加えて、和風パテ仕立てにしたレシピは、ごはんだけでなくパンにも、サラダにも合います。パスタやおにぎりの具材などいろいろなメニューに活用できます。

めんたい枝豆ちくわ

時短おつまみの強い味方、ちくわと明太子を使ったレシピです。明太マヨにエキストラバージンオリーブオイルを加えることで、焼いたときにちくわの香ばしさとオリーブオイルの香りが引き立ちます。

まとめ

普段目にするたらこ・明太子はもちろん、旬の時期しか出会えない生たらこを見つけたらぜひゲットしてみて下さい。塩漬けとは違ったおいしさが味わえますよ。