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秋の味覚のひとつ、きのこ類。天然物のしいたけは、この時期旬を迎えます。多くの種類が店頭に並びますが、きのこは古くから日本で食用とされてきた、なじみのあるきのこです。旨味や風味があるだけではなく、栄養も豊富。だしや煮物など、和食には欠かせません。
今回はきのこの豊富な栄養や保存方法、レシピなどをご紹介します。
しいたけは胞子によって増え、現在は木の幹に胞子を植えて育てる「原木栽培」と、おがくずなどを元に作られる培地で育てる「菌床栽培」の2種類があります。原木栽培はしっかりした肉質で、香りと風味が強いのが特徴。菌床栽培は香り・風味がやや落ちますが、柔らかい肉質が特徴です。原木栽培より日持ちし、安価で販売されています。
産地もそれぞれ異なります。原木栽培は静岡県、鹿児島県、群馬県を中心に、菌床栽培は徳島県、北海道、岩手県などを中心に栽培されています。原木栽培は収穫までに2年かかるのに対し、菌床栽培は4~5ヶ月と短いことから菌床栽培が広がっており、収穫量も原木栽培よりも多くなっています。
秋にはきのこ狩りに出かける方もいるかと思いますが、しいたけに限らず天然のきのこは見分けが難しく、中には毒のあるものも。毎年食中毒も起きているので、自己判断で食べるのは絶対にやめましょう。
しいたけは日頃不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいます。
●まごわやさしい
「まごわやさしい」という言葉をご存じでしょうか。和食を構成する健康維持に大切な食材の頭文字を取ったもので、「まめ」「ごま」「わかめ」「やさい」「さかな」「しいたけ」「いも」の7種になります。やさい、さかななど広い意味で使用されるものが多い中、「しいたけ」と固有名詞で入っているほど、古くから和食の基本食材として重宝されました。
実際「しいたけ」はきのこ類全般の意味で使用されることも多く、日頃不足しがちな栄養素を補うことができ、低エネルギーなのが特徴です。
●低エネルギー、食物繊維豊富
いも類と同じくらい多くの食物繊維を含むきのこ。いも類より低エネルギー、低糖質と嬉しいことづくしです。食感もよく、加熱しても大幅にかさは減らないので、ダイエットにもおすすめです。
●天日干しでビタミンDアップ
カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含むしいたけ。ビタミンDは、人間が太陽の光を浴びた際、皮膚でも生成されるビタミンです。生より干ししいたけの方がビタミンDを多く含みます。また生しいたけも購入後、1時間程度日光に当てるだけでビタミンDが増加します。かさの裏側を上にして、風通しのよい場所に干しましょう。
おいしいしいたけの見分け方は以下の4点です。
しいたけは冷蔵・冷凍保存が可能です。
●冷蔵保存
しいたけはそのままひとつずつペーパータオルで包みます。かさを上にしてポリ袋に入れ、口を軽く閉じて冷蔵庫で保存します。水気に弱いので、買ってきたら洗わずそのまま保存しましょう。またかさを下にして保存してしまうと、胞子が落ちて黒ずみなどの原因になります。
●冷凍保存
丸ごと、カットどちらでも冷凍保存ができます。丸ごと保存する際は、石づきを落としてさっとゆでて、冷ましてから冷凍用保存袋に平らにして保存します。
カットする際もスライスしてから軽くゆでる、炒めるなど火を通してから同様に保存すると長持ちします。
しいたけはそのまま焼くだけで旨味たっぷりのごちそうに。かさの裏側を上にして、椎茸から出る汁を逃さずキャッチして食べましょう。さっと火を通した炒め物などもおすすめです。
そのほかオリーブノートではしいたけを使ったレシピを多くご紹介しています。
秋が旬のさんま、きのこを使った一品。普段作るパスタも季節の食材を取り入れて作るとレシピのバリエーションが増えます!脂ののったさんまと、しいたけの香りが食欲をそそります。
しいたけは煮物も定番ですね。同じく旬を迎える根菜もたっぷり使い、相性抜群。しいたけの旨味と根菜の風味をしっかり味わえます。またオリーブオイルで炒めることによって、野菜のアクやえぐみも軽減。コクがでて深い味わいになります。
【プロが教えるパスタレシピ】アンチョビときのこのトマトソースパスタ
このレシピのテーマは「お肉なしでもしっかりとうま味が出せる本格トマトソースのパスタ」。しいたけ、しめじ、えのきと3種のきのこを使用し、肉の代わりにたっぷり使用。食べごたえと、旨味をしっかり引き出して、お肉梨でも満足のいく一品です。
きのこは低カロリーで栄養・旨味・ボリュームありとまさに万能食材。旬のこの時期は特に積極的に食卓に取り入れていきましょう。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。